まおです。

彼の移動手段の中に電車があったとは、

全く想像もつきませんでした。

私が知っている彼の行動範囲は、

自宅から病院までの車通勤。

ほとんど自炊をしない彼は、

食事は病院内の売店か食堂。

その他の食料品や日用品の買い出しは、

自宅と病院の丁度中間地点にある

中堅スーパーで済ませているようだった。

年に数回、実家に帰る時も車。

電車に乗るような外出は聞いた事がない。
 

私の知らない彼の生活がある。
 

そう考えただけで、十二分に悲しい。

スポンサーリンク

通い慣れた道

探偵さんの話では「通い慣れている」と。

コインパーキングに車を止めて移動する時、

通路を歩かず最短距離をいったことや、

時刻表を確認する様子もなかったこと。

切符売り場にも立ち寄らなかったし、

迷わず目的のホームに走り込んだこと。

トータルで考えると、この日だけの行動ではなく、

「いつもそうしている」のではないかと。

一切の無駄も迷いもない様子は、

通い慣れた道だからだろうと。

断定は出来ないが、恐らく定期的に

電車に乗ってどこかに行っているのだろうと

判断するのが自然だということだった。

彼が電車で戻って来た。

彼を見失ったという連絡を貰った時、

どうしようか非常に悩んだ。

   今、この時、彼に探偵事務所の尾行が付いている!女と会うのか?

尾行開始1時間もたたないうちに

彼を見失ってしまったので、

打ち切りにしてもらおうかとも思った。

しかし、もしかしたら彼が女を連れて

電車で戻ってくるかもしれないと考えて、

そのまま探偵さんに駅で待機してもらった。

これが19時頃のこと。
 

そして私は、いつもの様に20時半過ぎに

彼の携帯に電話をかけた。

もちろん、彼は電話に出なかった。

これはいつも通り。

   彼が電話に出ない

電車の中だから出られないのか?

それとも誰かと一緒だから出られないのか?

残念ながら、理由は突き止められなかった。

スポンサーリンク


その後、時間は刻々と過ぎて行った。

探偵さんが駅で待機してから4時間が経過。

今夜は戻らないかもしれないと半ば

諦めかけた時、彼が電車で戻って来た!

上り電車から降りた彼は、改札口近くの

自販機でペットボトルの烏龍茶を購入。

少し急ぎ足で駐車場の車に戻ると

運転席で誰かに電話をかけ始めた。

そう、電話の相手は私だ。

掛けた時間帯と1~2分の短い電話だったと

証言する探偵さんの話からすると、

間違いなく電話の相手はこの私だ。
 

これで毎週水曜日に電話に出ない件は、

おぼろげだが原因が分かった。
 

その後、彼は真っすぐ自宅まで車を走らせた。

自宅マンションに着いたのは23時頃。

自宅に戻った彼は、再び外出することもなく

そのまま就寝したようだった。

結局、この日、ピザは配達されなかった。

スポンサーリンク


にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村