ドキドキの原因
まおです。
クリスマスディナーを終えて外に出ると、雨が降っていました。
車までは少し距離があります。
『車をとって来るから、まおさん、ここで待ってて』と言ってくれた一樹さん。
でも私は「大丈夫、走る!」と言って、勢いよく駆け出しました。
その後ろから『転ばないように気を付けて!!』と追いかけて来た一樹さん。
あっという間に追いつかれ、肩を抱き寄せられました。
身長差27センチの私達。
雨に濡れないようにと引き寄せられ「守られている」感じがハンパなくて、胸がドキドキ❤してしまいました。
急いで助手席のドアを開け、私を押し込むように車に乗せてくれた一樹さん。
さりげないエスコートのひとつひとつに、温かい気持ちが伝わって来ました。
高速で一樹さんの自宅へ
日曜日の22時近く。
道路は驚くほど空いていました。
きっと皆、クリスマスパーティーの真っ最中なのでしょう^^
一樹さんの自宅に着くころには、雨足は強くなり、残念ながらホワイトクリスマスにはなりませんでしたが、雨でにじむ夜景も綺麗でした。
自宅へ着くと、急いでお風呂で体を温め、ソファーで寛ぎながらクリスマスキャンドルに火を付けました。
アロマの香りが心地よく、しばらく二人とも無言で揺れる炎を眺めます。
すると、おもむろにソファーのクッションの間から、小さな箱を取り出し、私の前に差し出した一樹さん。
もしかして\(^o^)/
予想は的中しました。
指輪
『婚約指輪をプレゼントしようと思ったんだけど、どんなデザインが良いか迷ってしまってね』
プロポーズは仕切り直しのはずだけど、指輪を探してくれてたんだね(´艸`*)
『だから、婚約指輪は今度一緒に選びに行くことにして、クリスマスはファッションリングにしたんだけど、良かったかな?』
「うん!(^^)!」
「良かったかな?」どころか、すごくイイよ!
箱を空けると、パールの可愛らしいリングが。
ブライダルの仕事の時にも付けられるように、パールにしてくれたのだと思う^^
『付けてあげるよ』
そう言われて、はたと考えた。
図々しく左手を出してもいいの?
それともファッションリングと言われたから、右手を出せばいいのかな?
私は反射的に両手を一樹さんの前に差し出した。
すると一樹さんは困惑した表情で
『普通、左手じゃないの?』と。
私は急いで右手を引っ込めた。
謙虚な気持ち(?)で両手を出したつもりだったが、失敗した(ーー゛)
一樹さんは指輪を持ったまま、何か考えている。
次の瞬間、一樹さんは・・・
私の左手の親指に
指輪をぶっこんだ(;_:)