スポーツジムへ
まおです。
『明日の休みは何しようか?』
昨夜、一樹さんからそう聞かれ、迷わず
「ジムに行く?」
そう提案した私。
『寒いかもしれないけどいいの?』
「大丈夫!ジムの中は暖かいもん。」
即、ジムに行くことが決定した。
「午前のヨガの時間に間に合うように行きたいなぁ。」
『じゃぁ、まおさんの支度が出来たら出発しよう。』
午前中は体調が良くない私だけど、どうしても確認したいことがあった。
無理をしてでも、重い体を引きずってでも、午前中にジムに行きたかった。
白木先生が居た
今朝は頑張ってベットから這い出すと、急いで身支度を調えた。
ヨガは10時からだ。
一樹さんの運転する車で、ジムへ急いだ。
ジムの入口を入り受付を抜けると、沢山のマシーンが見える。
その中で紅一点。
白木先生の姿を見つけた。
平日の午前中。
人もまばらで、白木先生も私と一樹さんにすぐ気付いたようだった。
白木先生はトレーニングの手を休めると、私達に挨拶に来て下さった。
「こんにちは。今日はお二人でいらしたんですね。」
『あぁ、白木先生は熱心だねぇ。朝から来てたの?』
「ええ、そうなんです・・・・・」
そんな世間話が始まった。
私はヨガの時間が迫っていたので、挨拶もそこそこに、ロッカーに荷物を入れ、ヨガ教室の行われるトレーニングルームに向かった。
一樹さんと白木先生はしばらく立ち話をしていたようだった。
私はヨガに集中しようとした。
何も考えず、ただただ集中しようと思った。
のこのことやってきた女は・・・
やはり白木先生はジムに来ていた。
先週と同じ時間帯。
一樹さんの来そうな時間帯に合わせたのか?
それともたまたまなのか?
妄想は限りなく広がる。
ただひとつ言えるのは、ブログ題名の「のこのことやってきた女」は、白木先生のことじゃない。
私のことだ。
情けないけれど、休診日の今日、白木先生がジムに来ているのか確認したかったのだ。
ヨガ教室が行われている教室で寝転んでしまうと、一樹さんと白木先生の姿は見えなくなる。
二人一緒にトレーニングしているのか?
それとも別々なのか?
これから毎週、二人はここで顔を合わせるの?
私がひとりでヨガをしている間、二人は一緒に体を鍛えるのか?
考えただけで心が締め付けられそうだ。
情けなくて涙が出ちゃう。
ヨガ教室が終わり、ロビーに戻ると、既に白木先生の姿はなかった。
一樹さんが黙々とメニューをこなしていた。
だから二人がどんな様子だったかは分らない。
「次はいつ来ますか?」
なんて話をしたのかしないのか。
そんなことも分らない。
帰りの車の中でも、自宅に着いてからも、白木先生の話は出なかった。
私からはしたくなかったし、一樹さんからもあえて報告はなかった。
昼食も摂らずに居眠りを始めてしまった一樹さんを、起こそうかどうか迷っている。
そんなに頑張ってトレーニングしたの?
白木先生の前だから?
格好良いとこ見せようと思った?
意地悪な私が心の中で呟いた。
初めてコメントさせてもらいます。
まおさん、そんな悲しいこと言わないでください。ジムはまおさんと一樹さんが休日を過ごしてきた大切な場所です。
部外者は白木先生です。
白木先生に全く何の計算もないとは思えません。素敵な女性かも知れませんが、言動に空気の読めなさ、思いやりのなさを感じます。一樹さんも鈍いというか、もう少し警戒して欲しいです。
まおさん、一樹さんに正直な気持ち伝えていいと思いますよ。悲しくて当然です。怖いけど確認したかった気持ち、全然普通の事です。情けない事なんて全くない!一樹さんはきっとしっかり受け止めてくれると思います。