うつ病が寛解しない
まおです。
休診日だった昨日。
一樹さんは、1日中、私に付き合ってくれました。
体調がすぐれず、ベッドから起き上がれない。
起きて着替えなければ。
身支度を調えたら、朝食を作らなければ。
でも体が動かなくて、涙だけが流れる。
『もう少し寝ていればいいよ』
優しくそう言うと、一樹さんは寝室から出て行った。
心が辛い。
理由は分らないけれど、カーテンの隙間から差し込む太陽の光をみるだけで、止めどなく涙がこぼれてくる。
また1日が始まってしまった。
何で私、生きてるの?
何のために今日があるの?
泣きながら、布団をかぶって寝てしまった。
ミルクティー
再び目を覚ましたのは10時をとっくに過ぎていた。
私がベットから起上がった気配を感じると、そっと寝室の扉を開けて『お腹減ったでしょ?』と声を掛けてくれた一樹さん。
ミルクティーとバタートーストを焼いてくれた。
私が食べている横で、オレンジの皮を剥いてくれている。
『甘くて美味しいよ。沢山食べな』
そう言いながら、一口大にカットして次々にお皿に載せてくれる。
「そんなに沢山食べられないよ」そう言うと
『じゃぁ、半分こしよう^^』と笑った。
私が食べ終わるのを待って、朝の薬と頓服を用意してくれた。
頓服は1日2回まで飲んでも良いことになっている。
『辛かったら飲めば良い。薬に頼ることも、時には必要だよ』
そう言われて飲むことにした。
なるべく薬は飲みたくない・・・
私の顔に、そう書いてあったのだろう。
優しい夫
『珍しく調子悪いね。どうした?』
「死にたいの」
『何かあった?』
「ない。でも生きているのが辛い」
33年生きてきた中で、辛いことは沢山あった。
でも死にたいなんて思うことはなかった。
でも今の辛さは、これまでの辛さなんて比べものにならないくらい辛い。
そして辛い理由が分らない。
理由もなく、ただただ辛くて、発作的にあらぬことを考えてしまう。
一樹さんは、絶対に私を叱らない。
うんうんと聞いてくれて、泣き出すと背中をさすってくれた。
頓服が効いて眠くなると、ソファーをベットにしてくれて、眠るまで隣に居てくれた。
午後になって、やっと落ち着いた私。
一樹さんにすすめられて、着替えて散歩に出ることにした。
手を繋いでゆっくり20分ほど近所を歩く。
暑い日で途中の喫茶店でアイスコーヒーを飲んだ。
「このアイスコーヒー美味しい。スッキリして飲みやすい^^」
そう言うと、帰りに一樹さんがコーヒー豆を買ってくれた。
『今度、僕が淹れてあげる』
「うん(*^O^*)」
『まおさんが笑顔になって良かった!』
世界一、優しい夫と巡り会えたことに感謝した。