ネット婚活の女はダメだ
まおです。
紫陽花公園で伯父様御夫妻と遭遇したことが、お義母様の耳に入っていた。
一体どこから・・・
どうやら伯父様が一樹さんの弟さんにチクリ、弟さんからお義母様の耳に入ったらしい。
「兄貴達(一樹さんと私)、まだ伯父に絡まれてるのか?」
そう心配してくれたらしい。
どうやら私のことをこき下ろしたらしい。
「挨拶のひとつも出来ない女」
「何がネット婚活だ」
「お金目当ての○○(差別用語なので自粛)と一緒だ」
お義母様には『諍いは何もなかった。心配しなくて良い。』そういってラインを切った一樹さんでしたが・・・・
頭にきたのでしょう、隣にあったミニクッションを反対側のソファーに叩きつけた!
それがバウンドして戻って来て、頭を抱えてソファーに伏せた私のオケツにあたった。
『あっ!』
小さいクッションで痛くもなんともなかったんだけど、一樹さんに
『ごめん。でも、まおさんてどうしてそんな反射神経鈍い?』
全部私が悪い
心の中の小さなダムが決壊した気がした。
ほんと、鈍いんだ私。
「紫陽花公園で、一樹さんが私の背中を押した時、挨拶しに行けば良かったんだ。」
そう思ったら、目に一杯涙が溜まってきた。
慌てた一樹さんが
『あー泣くな。面倒くさいから泣くな!』
面倒くさいって、あんまりだ。
『クッション投げたのはごめん。まおさんに当たるとは思わなかったんだ。
それに背中を押したのは「挨拶しろ」って意味じゃない。
こっちが隠れる必要はないって意味だ。
Uターンしたのは伯父の方だし、あの距離で挨拶は出来ないだろう。』
そう言われても、決壊した心のダムは元には戻らない。
ティッシュケース抱えて、ひとしきり泣いた。
楽しかった日中の時間が、一瞬にして消えてしまった。
望まれて嫁いだつもりだった
今更だけど、結婚って難しい。
当人同士の気持ちが一番大切って分っているけど、実際の生活になると、親や親戚、近所付き合いだって避けては通れない。
クリニックのスタッフとの関係も、少なからず負担になっていた。
全ての人に好かれ気に入られる必要はないんだけれど、特定の人に大いに嫌われてしまった。
それも一樹さんの伯父様だ。
こうなると、どちらが良い悪いではなく、日々の生活に差し障る。
一樹さんだって、一日の終わりを、嫌な気持ちで終えなくてはならなくなった。
挨拶も出来ない。
お茶の作法も知らない。
体が弱くて病気がち。
間に合わない(任せられない)奥さん。
親戚の集まりにも顔を出さない。
会社役員の仕事も中途半端。
そんなレッテルは、なかなか剥がれない。
そりゃあね、結婚って二人でできるものでもないです。
最初からある程度一般の人と違う生活になるのはわかってたはず。
他人の心なんて直せない。
今ある幸せに目を向けて下さい。
旦那様は大丈夫!
まおさんを第一に考えてくれる素晴らしい人じゃありませんか!
うちの夫なんて、悪阻の妻も放ったらかしですよ(笑)