結婚式キャンセル
まおです。
私の本業はブライダルの司会やナレーターの派遣です。
ラジオやイベントのMCや、イベントコンパニオンの派遣は副業というか、メインの仕事ではありません。
新型コロナでメインの仕事も、サブの仕事も、ほぼキャンセルになりました。
3月の下旬からキャンセルが入り始め、4月に入ると思わず「冗談でしょ?」と口に出てしまうほど、ほぼ全ての挙式披露宴がキャンセルになりました。
ガーデンウェディングに切り替えて、挙式されたカップルもいらっしゃいました。
宴会場ではなく、もっと広く風通しの良いフロアーウェディングに変更されたカップルもいらっしゃいました。
しかし多くのカップルが、延期・あるいは中止の選択をされました。
まお株式会社の損失
収入源はたたれたかと思いましたが、式場との契約で全て「直前キャンセルは100%支給」との契約があり、ブライダルの損失は出ませんでした。
これで司会の仕事を発注していたスタッフに、お給料を支払うことが出来ます。
でもこのお金は、お客様の支払われたキャンセル料だと思うと複雑です。
そして問題は、ブライダル以外です。
ゴールデンウィーク中の、全てのイベントがキャンセルになりました。
特に野外イベントの単価は高いです。
某大手の展示会に複数名のイベントコンパニオンを派遣することにもなっていました。
これらのキャンセル料は、契約上、頂くことが出来ませんでした。
イベントの仕事しか出来ないスタッフの仕事が、ゼロになってしまったのです。
アルバイト料を当てにしていた学生さんもいて、頭を悩ませました。
でも、まお株式会社から既に発注してスケジュールを押さえていたので、本来のお給料の10~30%をキャンセル料として支払いました。
この部分は、完全に赤字です。
経営者としては辛いところですが、せめて気持ちだけでもと考えました。
式場が倒産した
実は、この4月から、新たに契約をした結婚式場さんがありました。
倒産しました。
お客様から予約を受けている分は、全て挙式披露宴を責任を持って行った後で閉店。
そんな内容で説明を受けましたが、新たに覚えたその式場の機械操作技術が使えるのが限定的になってしまいました。
スタッフに大きな負担を掛けたことになります。
唯一、問題なかったのはラジオの仕事でした。
狭いスタジオですが、スタジオの中は一人なので。
非常事態宣言が延長になり、この先が見えません。
一樹さんに「まお株式会社、倒産しちゃうかもしれな~い」なんて冗談で言っていたら、悲しくなって泣いちゃった。
隣に居た一樹さんは大笑い。
『倒産したら、諦めて専業主婦になりなさい』
そう言って、頭を撫でられました。
失礼しちゃうよね。
が、一樹さんも不安なんじゃないかな?
分院が軌道に乗らないうちに、こんなことになっちゃったんだもん。
男の人は、不安でも泣けないよなぁ。
そう思うと、冗談でも泣いちゃった自分を反省した。