生きて行くということ


まおです。

元KARAのハラさんの訃報が伝えられたのが月曜日。

私は本当に残念だと感じたけれど、冷静に受け止めていた。

しかし一樹さんは、急に私の事が心配になったようだった。
 

『今夜、大切な話をしたい』

そう言っていたんだけれど、分院の開業前のトラブルで、帰宅が深夜になってしまった。

結局、話が出来たのは、昨夜だった。
 

食事を終えた後、リビングのソファーに横並びに座って30分ほど話をした。
 

スポンサーリンク


離婚するつもりでいるの?

一樹さんは、ストレートに聞いてきた。

『まおさんは、離婚するという考えに変わりはない?』

私も迷わず答えた。

「うん、変わりないよ」

『そうか、気持ちは固いんだね』

「うん。いい加減な気持ちで決めたわけじゃないからー」

『この間、聞けなかったけど、今夜は離婚の理由を聞かせて欲しいな』
 

この間は体調も悪くて「理由を説明するのさえ面倒くさい」って言ってしまったんだった。

それは一樹さんに対して失礼だよね。

今思えば分かるんだけど、本当に具合の悪い時って、頭の中で考えがまとまらないんだ。

うつ病のせいか、薬のせいか、両方なのか分からないけど。

言い訳じゃなくて、本当に答えを引き出すことが難しいときがあるんだ。
 

でも、さすがに、あの言い方は申し訳なかったと、今は大反省している。

だから、昨夜はちゃんと説明をした。
 

「一樹さんの妻として、家事も何も出来ないことが申し訳ない。

クリニックや歯科医師会の最低限の仕事も手伝えない。

心配ばかりかけて、一樹さんの足を引っ張っている。

一樹家企業の仕事、長男の嫁としての仕事も出来ない。

体が弱くて、子供も授からない。

もっと言えば、自分の日常生活すら手伝って貰わなくては出来ない日もある。

こんな私に関わることで、一樹さんの大切な時間を無駄にして欲しくない。

人生は一度しかないんだもん。

私と離婚して、一樹さんらしい人生を歩んで欲しい」
 

スポンサーリンク


離婚届

一樹さんは納得していなかった。

『僕らしい人生って、どんな人生?』

「そんなことは、一樹さんが自分で探さなきゃだよ」

『女々しいんだけどさ、まおさんの居ない人生って想像付かないんだよね』

一樹さんがそんなこと言うなんて、考えてもみなかったので驚いた。

「そう言うけど、一樹さん、離婚届取りに行ったでしょ?電話の下の引き出しに入ってるの見ちゃったよ^^」

『見たの?』

「うん、見た。一樹さんも離婚を承諾してくれたんだと思ったよ。」
 

すると一樹さんはソファーから立ち上がって、二人の結婚指輪の入ったジュエリーケースと、離婚届を持って戻って来た。
 

リビングのテーブルの上に広げられた「それら」を見て驚いた。

にほんブログ村 恋愛ブログ 婚活・結婚活動(本人)へ
にほんブログ村

スポンサーリンク