3回目の誕生日
まおです。
日曜日は、何とか体が動きました。
薬が効いて、気持ちも穏やかで、予定通り10時過ぎにオーベルジュに向けて出発しました。
過去2回は、仕事を終えてから車を走らせたので、月夜の風景でした。
でも今回は、台風一過。
突き抜けるような青空の下、一樹さんが車を走らせてくれました。
幸いにも私達の地域は、大きな被害はありませんでした。
でも、激しい雨で落ち葉が道路に叩きつけられ、過去に来た時と風景は大きく違いました。
途中寄った美術館で、可愛いジュエリーボックスを見つけました。
BGMはパッヘルベルのカノン。
思わず聞き入ってしまいました。
披露宴で良く流す、私の大好きな曲でした。
懐かしさと寂しさで、胸がキュンとしました。
『気に入ったなら、入籍記念日の記念に購入しよう。』
そういって、プレゼント用に包装してもらいました。
オーベルジュの夜
3回目の宿泊となると、スタッフの方もほぼ顔見知りで、皆さん声をかけてくれました。
「奥様、お誕生日おめでとうございます。入籍記念日おめでとうございます。」
『妻はちょっと体調が悪いので、お料理を全て頂けないのですが。。。』
「伺っております。奥様のお好きな物を、少しずつご用意させて頂きます。どうか気になさらないで、お口に合う物だけ召し上がって下さい。」
フランス料理はコースで出てくるのですが、今回は、ある程度まとめて提供して下さいました。
好きな物を食べられるようにという配慮でした。
1日中『妻は、妻は・・・』と私をかばってくれた一樹さん。
「奥様の宜しいように。。。」と気を遣って下さったオーベルジュのスタッフさん。
そんな気遣いを頂いて、心穏やかに、楽しく過ごすことが出来ました。
一樹さんの妻
もう死にたい。
死んだ方が楽。
いつ死んでも良い。
そう思っていた。
いや、今も思って居る。
でも、もう少し一樹さんの妻でいたい。
一樹さんの奥様と呼ばれていたい。
一樹先生の奥様でも構わない。
司会やパーソナリティーの仕事をしていく中で、女性もキャリアを重ねるべきと言われ続けてきた。
貴方の名前は「○○さんの奥さん」でも「□□ちゃんのお母さん」でもないよね?
誰かがいなくちゃ、自分の存在を示せないような生き方はダメ。
そんなふうに教えられてきた。
でも今は、一樹さんの奥さんと言われるのが何より嬉しい。
一樹さんが私の事を『妻』と外で呼んでくれることが幸せだ。
もうちょっと、一樹さんの妻で居たい。
もうちょっと、一樹さんのそばに居たいと思った。
こんにちは。
本当は死にたい死にたい言ってだ時はまおさんに腹が立ってしょうがありませんでした。
大切な人を大事に思ってくれる人を残して自ら死ぬなんて最低の行為だと私は思います。
でも、今まおさんが一樹さんといたいから生きたいと書いてくれて嬉しいです。