スマホに着信
まおです。
今日の昼過ぎ、一樹さんと昼食を取っていると、一樹さんのスマホが鳴りました。
よほどのことがない限り、食事中に電話を取ることのない一樹さん。
でも今日は違いました。
『ごめん、ちょっと電話に出るよ。』
電話の相手は、すぐに分かりました。
私の代理人弁護士さんです。
『そうですか。ありがとうございました。』
電話は僅か1分ほどで終わりました。
終わったよ。
電話を終えた一樹さんが、言いました。
『終わったって^^』
その一言を聞いて、思わず涙があふれました。
代理人弁護士さんからは、事前に「全く心配ない。」と言われていました。
でも万が一を心配していました。
だから「終わった。」と聞いて、体から力が抜けました。
一樹さんに、しがみつくようにして泣きました。
一樹さんは笑いながら、私の背中をトントンしてくれました。
『まおさん、泣かなくても^^』
気が付けば、一樹さんの白衣(ブルーのスクラブ)にファンデーションがべったり(ToT)
「ごめんなさい・・・」
で、どうせ汚れちゃったんなら、もう遠慮はいらないと思って、もう一回ガッツリ抱きついて泣きました(笑)
もちろん午後の診察は、着替えて出掛けていきました。
全て解決?
結局、伯父様側の主張は、何一つ認められませんでした。
数千万円という訴額に対して、こちら側は1円も支払う必要がないことは、言うまでもありません。
しかし、弁護士さんをお願いした以上、弁護士費用は発生しています。
時間も無駄になりましたし、何より精神的苦痛は大きかったです。
それを考えると、複雑な心境です。
それに裁判が終わったと言うだけで、伯父様との関係が回復したわけではありません。
これまで以上に、ねじれただけです。
「解決」と呼べないのが辛いところです。
一樹さんは『あれこれ考えるのは止めよう』と言います。
『まおさんに辛い思いをさせて申し訳なかったけど、もう忘れて前に進もう』と言います。
一樹さんの言うとおり、これで気持ちに区切りを付けたいと思います。
今夜は、久し振りにぐっすり眠れそうです。