一樹さんに報告
まおです。
同業他社の高木社長から
「炎上商法」だの
「媚びを売って仕事を貰ってる」だの
言いたいことを言われてカチンときた。
はらわたは煮えくりかえっていた。
自宅に戻ると、すぐに一樹さんに吐き出した。
『で、まおさんは言い返したの?』
もちろん倍にして言い返したかった。
でも前日に、躁うつ病の躁状態の症状をググっていて「イライラする」とか「暴力的になる」と書いてあるのを読んでいたので、ふと冷静になった。
今、私は躁状態なんだ。
落ち着かなくちゃと思った。
だから・・・
「ううん、言い返したりしなかったよ。
エレベーターが1階に着いたから、
開ボタンを押しながら
“お疲れ様でした。お先にどうぞ”
そう言って、道を譲ったよ」
『はははっ。まおさんの勝ちだね^^』
そう、大人の対応をしたよ。
でも心の中で、高木社長の後ろ姿に、回し蹴りを食らわせてやった。
そのくらいは許されるよね?(^_^;)
妻の話に耳を傾ける夫
いつも感心することがある。
どんなに疲れていても、どんなに忙しくても、一樹さんは私の話を良く聞いてくれる。
本を読んでいても、テレビを観ていても、音楽を聴いていても。
その手を休めて、耳を傾けてくれる。
妻の愚痴なんてうっとうしいよね?
特に一樹さんは、私が仕事をすることに大賛成ってワケではない。
愚痴るくらいなら、専業主婦になればと言われてもおかしくないと思う。
でも、そんなことは言わない。
私の気が済むまで聞いてくれる。
そして、私の気持ちを上手く引き出してくれる。
言いたいことを全て吐き出せるようにしてくれる。
いつからこうなったんだろう?
交際していた時は、お互いに「言わなくても察して欲しい」タイプだった。
コメント欄でも、それを指摘されることも多かった。
でも気が付いたら、何でも話せるようになっていた。
そんな一樹さんが大好き
私の体調が良くないので、気遣ってくれるうちにそうなっていったのかもしれない。
遠慮して言えない、私の性格も分かってくれたのかも。
恋人時代のような、ドキドキして高揚するような気持ちは、残念ながら薄れたかもしれない。
でもそれに代わって、安心感というか、信頼感が増していった。
結婚って、こういうことかな?
夫婦って良いなって思う。
そんな一樹さんのことが、結婚前より大好きだ。
でも、ふと考えた。
私は一樹さんの話を、ちゃんと聞いてあげているだろうか?
一樹さんが辛いとき、苦しいとき、一樹さんの心が軽くなるまで、話を聞いてあげているだろうか?
たぶん・・・聞いてあげられてないな。
年齢差(人生経験)もあるし、体調も万全ではない。
恐らく一樹さんは、私に心配を掛けまいと、話さないでいることが多いんじゃないかと思う。
申し訳ない気持ちになる。
とにかく今は、体調を整えなくては。
ちょっと調子が良くなると、薬を飲むのが嫌になってしまう。
副作用が怖くて、一樹さんの目を盗んで飲んだことにしちゃう事もある。
ダメだよね。
明日からは、ちゃんと飲むよ。