今だから話せる
まおです。
ここ2~3日、調子が良いです。
気持ちも安定し、食欲もあります。
今だからこそ話せることがあります。
それは・・・
一樹さんと私の夫婦仲。
もちろん仲良しですよ。
一樹さんも、同じように想ってくれていると思います。
でも、毎日仲良しというわけにはいきませんでした。
今でも、あの時の一樹さんの言葉を思い出すと、正直、ちょっぴり悲しい気持ちになります。
でも、悪いのは私。
そう、私が悪かったのです。
夫婦といっても他人。
甘えているだけでは維持できない。
お互いを思いやらなくてはならないと反省しました。
死にたいと呟く
気持ちが地獄の底まで落ちていた頃。
7月下旬から8月上旬にかけてくらいかな。
とにかく毎日「死にたい」と呟いていました。
毎日の診察に、分院の開業準備。
24時間休みなく働いていると言っても過言ではない一樹さん。
それに加え、私の世話をしなくてはならない。
クタクタになって帰って来くれば
私が暗い顔をして待っている。
そんなキツイ事ないよね。
一樹さんは神様じゃない。
いっぱいイッパイだったと思う。
ある夜、仕事が終わって帰ってきた一樹さんに、お帰りなさいも言わずに口走ってしまった。
「死にたくて仕方ない」
すると一樹さんが、大きな声で言った。
『これ以上、どうすれば良い?』
一樹さんに見捨てられたと思った。
同時に、一樹さんも私の辛い気持ちを、分かってくれないと感じた。
我に返る
無言でバスルームに向かう疲れ果てた一樹さんの後ろ姿を見て、はっと我に返った。
一樹さんだって辛かったよね。
仕事に裁判に私の病気。
全部一人で抱えてくれていたんだもん。
一樹さんの辛い気持ちも考えず、自分だけが辛い思いをしていると勘違いしていた私。
ものすごく申し訳ない気持ちになった。
お風呂から上がって来た一樹さんに、謝ろうと思った。
でも、一樹さんが先に謝ってきた。
『まおさん、さっきは大きな声を出してごめんね。
それに、ひどい言い方をした。
本当にごめんね。』
私も謝った。
「私の方こそごめんなさい。」
このとき以降、一樹さんの前で「死にたい」と口にすることは止めた。
毎日耳元で「死にたい」なんて呪文のように唱えられたら、さすがに健常者だって滅入っちゃうよね。
気を付けないと、一樹さんまで鬱に引き込んでしまうと思った。
一樹さんの前では、なるべく明るく振る舞おうと思った。
最初はちょっとしんどかった。
でも、わざと明るく振る舞っているうちに、何となく気分も上がってきた・・・気がする。
そろそろトンネルから抜け出せるだろうか?