私が優勢


まおです。

私のLINEを勝手に盗み見して、クリスマスイブに他の男性と会うんじゃないかと勘違いした一樹さん。

勘違いを通り越して妄想の域だ。

『俺って、小さい男』と凹んでいた。

私は可笑しくて吹き出しそうになるのをこらえながら「そんなことないよ」と慰めた。
 

いつも会話のペースは、お喋りな一樹さんが8割・私が2割だが、今夜は逆だ。

スマホを盗み見た後ろめたさと、勘違いの恥ずかしさで、無口になる一樹さんを、仕事のテンションが下がらないままの私がリードする。

今夜は私が優勢だ!
 

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クリスマスプレゼント

食事が終わり、デザートとコーヒが運ばれて来た。

フルーツケーキを食べながら、クリスマスイブの計画を練った。

私の仕事終わりに待ち合わせして、近くで食事をしようということになった。
 

一樹さんが

『食事の後、まおさんお泊り出来る?』

と言うので

「前向きに検討させて頂きます」

と答えておいた(#^.^#)
 

話は進んで、プレゼントの話になった。

『まおさん、

 クリスマスプレゼントは何が良い?』

「食事に連れていってもらうから、

 それでもう十分だよ^^」

『何かプレゼントしたいんだよ』

「何でも良いの?」

『僕に用意出来るものなら何でもいいよ』

「ホントに何でも良い?」
 

私の頭に、欲しいものが、ひとつ浮かんだ。
 

『何でも言って』
 

じゃぁ、言うよ!
 

「プロポーズが良い!」

『・・・・・』

「何で黙っちゃうの?」

『何でって・・・』

「何で?」

『催促されてするもんじゃないし』

「催促したわけじゃないよ」

『女の子から言うことじゃないよ』

「そうなの?」
 

知らなかったよ。

女子から男子に

「プロポーズして欲しい」って

言っちゃダメなんだって!
 

そんなの学校で

習わなかったよ(--〆)
 

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プロポーズは男性から

その後は、二人とも無口だった。

一樹さんが、何を考えているか分からなかったし、私は私で仕事の疲れがどっと出て来た。

プロポーズは男性から

そんな常識(?)が世間にあることは知っている。

でも、待っていてもプロポーズして貰えなければ、せっつくしかない。

それに一樹さんは、大事なことをサラッと言っちゃうから。
 

ただね、私も、ちょっとストレート過ぎたか?

思い付きで、勢いで言っちゃったからな。

もう少し可愛らしくおねだりすれば良かったかもしれない。

私、失敗しちゃったかな?

これって、ダメなパターンだよね。

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