仕事優先
まおです。
一樹さんと次に会えるのは12月の予定でした。
お互いに仕事が忙しくて、すれ違いが続いていたのです。
昨日の日曜日は、一樹さんは休診日だったのですが、私は結婚披露宴の司会の仕事が2組入っていました。
朝8時に式場入りして、終わったのは夜19時近く。
もちろん休憩を取る時間も、スマホを確認する時間もありません。
片付けも反省会も全て終わって、バックに荷物を詰めるついでにスマホを確認すると、一樹さんからLINEが入っていました。
『ごめんね。来ちゃった。
駐車場で待ってます。』
ええっ?である。
高速を飛ばして会いに来た
私は大急ぎで、駐車場に向かった。
一番奥の目立たない場所に停めた車の運転席で、一樹さんが手を振っていた。
大荷物を持っている私を見て、車から降りて来てくれた一樹さん。
私は開口一番「何かあった?」と聞いた。
一樹さんは『な~んにもないよ^^』と。
「何にもないのに来たの?」
『あれっ、もしかしてまおさん、怒ってる?』
「怒ってない。でも急に来たら驚くでしょ?」
『急に来たらいけなかったかな?』
「そうじゃないよ。私が一樹さんのLINEに気付かなかったら、行き違いになってたから」
『うん、実は、なかなか既読にならなくて心配だったんだ』
「昨日のうちに連絡してくれればいいのに」
『急に会いたくなっちゃったんだよ』
「ふ~ん」
『急に会いたくなった』と言われて嬉しくないわけではなかったが、私は一樹さんが急に訪ねてきた本当の理由が他にあると思った。
だって、おかしいでしょ?
来るなら来ると、昨日のうちに連絡するはずだ。
どう考えても不意打ちだ。
私のスマホを見たの?
とにかく食事をしようということになりレストランを探したが、どこも混んでいた。
どうしても落ち着いて話がしたかったので、近くのホテルのレストランへ。
ロマンティックな夜景を見おろし、コース料理を頂きながら一樹さんを『尋問』した。
「私のこと、疑ってたでしょ?」
『何のことかな???』
「私が本当に仕事なのか見に来たんでしょ?」
『だってさ、まおさん、そんなに忙しいのかなって・・・』
「忙しかったでしょ?気が済んだ?」
『そんなに怒らないでよ』
「他の男性と会ってるとでも思った?」
『・・・・・』
ナイフとフォークで、前菜のスモークサーモンなんとかを切り切りしながらの会話とは思えない。
遠目に見たら、恋人同士が二人きりの楽しい時間を過ごしているように見えたかもしれないが、私と一樹さんは喧嘩していた。
ウエイターさんが来ると中断。
ウエイターさんが去ると再開。
そんな面倒くさい喧嘩を30分程していた。
すると一樹さんが、とんでもない事を言い出した。
『クリスマスも仕事で会えないって、他に誰か居るんじゃないかって思っちゃうんだよ』
「居るわけないじゃない」
『俺、まおさんが、他の男性と約束してるLINE見てしまったんだ』
私のスマホ
のぞき見したの<`~´>
追伸:明日のブログで書きますが、
私は潔白です!