泣いた
まおです。
「お腹が痛い」と一樹さんに、
嘘をついたことすら忘れていた私。
嘘とも知らず、一樹さんは心底心配していてくれた。
自分が情けなくて、
一樹さんに申し訳なくて。
また、いつかゲス野郎のことが
バレてしまうんじゃないかと心配で。
もう、辛くて限界だった。
「ごめんね。違うの。
お腹痛いって。。。違うの。」
『違うって?お腹痛くないの?』
「ごめんなさい」
『・・・・・そうなの?
まぁ、痛くないなら、それが一番だ』
私は顔を両手で覆って泣いた。
どうして泣くの?
一樹さんは、嘘をついた理由を聞いてこなかった。
聞いてこない代わりに、
私が泣いている理由を、
一生懸命に考えているようだった。
『そんなに泣かないでよ。僕、困っちゃうよ』
私は顔を両手で覆ったまま謝った。
「ごめんなさい。心配してくれたのに。ごめんなさい」
『良いよ、良いよ。泣かないでよ』
「電話が掛かって来たの。。。」
ゲス野郎のことを打ち明けようと思った。
もう毎日ドキドキして過ごすのが辛くて
いつかどこかから一樹さんの耳に入って
嫌われるのが怖かった。
自分の口から説明しようと思った。
でも、話そうと思って我に返った。
白状したら私は楽になるけれど、
そんなことを聞かされた一樹さんは
どんな気持ちになる?
金原社長が悪者になった
「電話が掛かって来たの」
そう伝えると、一樹さんはこう言った。
『なるほど、金原社長の件か!』
いや、違うよ。
ゲス野郎からだよ。
そう思ったけれど、
訂正はしなかった。
一樹さんは再び誤解した。
『まだ電話が掛かって来てるの?
この間、僕が「刃向かう」なんて
言ったから、まおさん、ひとりで
何とかしようと思ったの?
ずっとひとりで悩んでたんだ。』
「・・・・・」
『ごめん、ゴメン。僕が悪かったよ。
ちょっと言い過ぎたね。
今度電話があったら、僕に代わって。
角が立たないように断るから』
私は、一樹さんがお風呂に入っている間に、ゲス野郎の番号を着信拒否設定した。
そしてショートメールも着信拒否設定をした。
実は、ゲス野郎からの電話を一方的に切ったので、暫く5分おきにショートメールが入っていた。
私の使っているキャリアは、ショートメールは個別拒否設定が出来ない。
しかし、もはやそんなことを言っている場合ではない。
多少仕事に影響が出ても、仕方がない。
こんなことになるなら、最初から拒否設定すれば良かった。
(^●^)はろー
最も簡単な解決法は もう1台別に携帯? (スマホでも良いが。。)を買うか、思い切って 番号を完全に換えるかですね。
私は正直に言えば一樹さんに言った方がいいと思います。
簡潔に、しょーもない元カレから連絡がきたと。
着信拒否にしたけどなにかコンタクト取ってくるかもしれないと。
何かあれば一樹さんにもう二度と妻に連絡するな!と一喝してもらえばいいと思います。
逆だったら嫌じゃないですか?
やましいことがあるから隠すのではと思いませんか?
終わった関係にこれ以上悩まなくてもいいと思います。
時間の無駄です(^^)