全てに後悔している
まおです。
昼間は山田さんが居てくれたり、家事をしたりで気が紛れます。
でも夜になると、色々と考えてしまいます。
いつも一樹さんと一緒にベットに入ります。
するとすぐに、一樹さんの寝息が聞こえてきます。
仕事で疲れている一樹さんです。
すぐに眠りに入ってしまって当然です。
でも一樹さんが眠ってしまったと思うと、急に寂しくなります。
寂しくなるって変ですが、ひとり取り残された感じがして。
途端に、色々なことが頭に浮かんできてしまうのです。
一番の気がかりは伯父様との裁判の件。
この先、どうなるのだろうという不安と心配。
そして最近、特に思うのは「後悔」の気持ち。
タラレバだけど
ここに来て「もしあの時、○○だったら」とクヨクヨすることが多くなりました。
今更、そんなこと考えても仕方ないと分かっているのです。
でも、どうしてもマイナス思考から抜け出せません。
思うのは、
もしあの時、お客様が来なかったら。
もしあの時、お義母様が同席して下さっていたら。
もしあの時、席を立たず、伯父様の暴言を聞き流していたら。
そもそも、あの日、一樹さんの実家に伺わなければ、こんなことにはならなかったのかも。
あの日というのは、伯父様から侮辱を受けたあの日だ。
もっとさかのぼれば、私が役員など引き受けなければ、こんなことにならなかったのかもしれない。
全てがタラレバで、今更どうにもならないことは分かっている。
けれど、時間を巻き戻したい。
あの時に戻ってやり直したいという考えが止まらない。
人生でこれほど後悔したことはない。
心療内科へ
先週、眠剤を頂いて、その後の経過を見るために、予約が入っていた。
仕事で同行できない一樹さんに代わって、山田さんが付き添ってくれた。
担当の医師に、眠剤を飲むと朝まで残ってしまい、午前中ボーッとしてしまうと伝えると、別の眠剤を出してくれるという。
眠剤や他の薬を飲むことに抵抗があると伝えると、飲んでも飲まなくても好きにして良いとおっしゃってくれた。
眠剤はお守りだと思って持っていれば良いと。
診察の最後に、先生はこうおっしゃった。
「ゆっくり治していきましょう」
ゆっくりで良いんだと思う反面、まだまだ先は長いんだなと思い知らされた気がした。
帰宅してから、一樹さんに診察の報告をした。
『先生のおっしゃる通りだと思うよ』
完治には、まだまだ時間が掛かりそう。
完治という言葉が正しいのかどうか分からないし、どうなったら完全に治ったって言えるのか?
先のことを考えると気分が沈んでしまう。
とにかく、今、このときを楽しく過ごせるように工夫したい。