貧血
まおです。
お昼を食べ終わって、さぁ、洗い物をしようと立ち上がった。
両手に食器を持ってシンクへ。
あと二歩でシンクというところで、クラクラッと来た。
あっ、ヤバイ。。。
そう思って、食器をシンクに投げ入れるように置いて、その場にしゃがみ込んだ。
ゴン♪
シンクの手前に、おでこをぶつけた(>_<)
『まおさんっ!!!』
一樹さんと山田さんが、大慌てですっ飛んできた。
思いっきりたんこぶ出来た。
痛すぎて声も出なかったヨ。
『まおさん、油断したね(-_-;)』
そう言いながら、冷たいタオルを当ててくれた。
少し体調の良い日が続くと、治った気になってしまうが、時々、立ちくらみや貧血になる。
いつもなら一樹さんに叱られるのだけれど、今日は『午後は、大人しくしてるんだよ』の一言で終わった。
理由は、明日にある。
弁護士事務所へ
明日は、伯父様から訴えられた件で、弁護士事務所に行くことになっている。
当然のことだけど、憂鬱でたまらない。
「ゆううつ」って漢字で書くと、本当に憂鬱だな。
もう、漢字を見ただけで気持ちが沈む。
考えないようにしているんだけど、
そう思うこと自体、既にダメなんだね。
実家の両親もかなり心配していて
「一緒に行こうか?」と言ってくれた。
でも、一樹さんも一緒なので「大丈夫だから」と断った。
一樹さんは、私の気をそらそうと一生懸命だ。
『帰りに、まおさんの好きな鰻のお店で食事をしよう』とか
『出掛けたついでに映画でも見ようか?』とか、
それはそれは、申し訳ないくらい気を遣ってくれている。
訴訟方針
とにかく、伯父様の主張に対して、全面的に対決していく方向で話は進んでいる。
こちらに非はないし、下手に出る必要もない。
「反論したいことがあれば、箇条書きでいいから書いて持ってきて下さい」と弁護士さんに言われているので、つい先程まで、まとめていた。
お義母様と一樹さんの弟さんも、必要があれば書面を提出して下さるという。
ただ、あまり大勢の人を巻き込みたくないので、なるべく私一人で完結したい。
こちらには、暴行を受けたときの監視カメラの映像もある。
それ以前の、役員を引き受ける際の打ち合わせで、暴言を吐かれたときの録音データもある。
しかし厄介なのは、今回の訴えは、別件だ。
私からしたら、本当に言い掛かりとしか思えない内容。
とにもかくにも、明日、弁護士さんと相談してこよう。