夜桜見物


まおです。

『まおさん、夜桜見に行こう!』

「えっ、今から??」

『そう、今から!』

驚くよね^^

洗い物は途中だし、21時近いし。

でも一樹さんは外出の準備を始めてる。

思い立ったら、すぐに行動するタイプだ。
 

『まおさん、早く早く!

洗い物は明日で良いよ!

寒くないようにコート着てね!』

引きずられるようにして車に乗せられ、

自宅から20分程の公園へ連れてこられた。
 

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桜の花吹雪

ライトアップは21時まで。

着いた時には、既に灯りは消され、

闇夜の中にピンク色の桜の花びらが、

うっすらと浮かんで見えた。
 

花冷えの寒い夜で、時折吹く強い風が、

桜の木の枝を揺さぶり花吹雪になった。
 

「うわ綺麗🌸でも寒~い。けど綺麗🌸

そんな感じで、しばし桜見物。
 

一樹さんと腕を組み、体が暖まるように

飛び跳ねながら夜の公園を歩いた。
 

遠くに自動販売機の灯りを見つけ、

缶コーヒーを買いに二人で走った。
 

温かい缶コーヒーを互いのほっぺたに当て

どちらからともなく話を始めた。
 

『桜の季節は、まおさんに辛い思いを

させてしまうね。ごめんね。』

一樹さんは、去年の話をしていた。

桜の木の下で大泣きした。
 

あの時は、この公園で大泣きした。

あの日から、もう1年になるんだね。

あっという間の気がした。

そしてもう1年以上も、伯父様の件を

解決出来ていないのだと改めて感じた。
 

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どんなことがあっても守る

『法要の席で僕が話をすれば、伯父が

何か言ってくる事は想像が出来た。』

それでも一樹さんは、話さずには

居られなかったと言った。
 

私が法要の席について行くと言って

一樹さんを追い詰めてしまった。

そう一樹さんに謝ったけれど

『まおさんのせいじゃないよ。』

そう言って笑っていた。
 

これから一樹さんは、親戚の集まりに

顔を出していきたいと言った。

『いずれ、まおさんも一緒に行けるように。

そうなるまでは、少し我慢して。

それまではどんなことも僕が守るから。

だからまおさんは、今は、

体調を整える事だけに集中して。』

そう言われた。
 

一樹さんの言う通りにしようと思った。
 

缶コーヒーを飲み終えて帰ろうとした時

『まおさん、キスしようか?^^』

「え~、いやだぁ~」

『えっ?何で?何で嫌?何で?』

何でって?

だって、どこで誰が見てるか分からないもん。

愛情表現がストレートなのは魅力だけど、

時々暴走気味になる。
 

結局断り切れず、迫って来た一樹さんの

顔を見たら鼻の下がキラリ☆と光った。

「や~ぁ。一樹さん鼻水光ったぁ!」
 

残念ながら、ドラマみたいに

ロマンティックにはいかない。

でも、とても幸せな気持ちだった。

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