披露宴
まおです。
披露宴は滞りなく執り行われ、お開きの時間を迎えました。
ご列席頂いた皆様に、お食事を楽しんで頂き、私と一樹さんが、お一人お一人の席を回ってご挨拶をさせて頂く、落ち着いた披露宴でした。
すべての方とお話が出来て、良かったと思いました。
2~3日前から緊張していた一樹さんを心配していましたが、堂々とした新郎挨拶でした。
『まおさんを必ず幸せにします。』
そう言ってくれて、涙が出ました。
花嫁が・・・
お開き後、友人達が一緒に写真を撮ろうと待っていてくれました。
私は緊張がほぐれ、ホッとした気持ちもありました。
同時に、ウェディングドレスを着て、一樹さんの隣にいる自分に興奮(?)していました。
そんなとき、私に駆け寄ってくる友達を見つけ、私も友達に掛け寄ろうとしたその時。。。
踏み出した右足で、ドレスの裾を踏んづけてしまった。
あっ、ヤバイ!
そう思ったときには、もう遅かった。
右足をくじき、そのまま崩れるように右側に倒れ、ドレスのスカート部分に体が埋もれてしまった(‥;)
周りにいた式場スタッフが、一斉に駆け寄ってくるのが分かった。
男性スタッフもいたが、基本、男性スタッフは花嫁に触れることは禁止だ。
花嫁介添え担当の女性エスコーターと、フロントの女性スタッフが、急いで助け起こそうとしてくれた。
けれども、オーガンジーのスカートが邪魔をして、なかなか助け起こせない。
フリフリのオーガンジーのスカートの中で溺れそうになった。
友達も手を貸そうとしてくれたけれど、スカートが邪魔をして手が届かない。
皆でバタバタしていると、気付いた一樹さんが飛んできて、後ろから両脇を抱えるようにして立たせてくれた。
『まっ、まおさんっ!一体、何してるの???(°°;)』
「あははっ。。。(ё_ё)」
もう、笑って誤魔化すしかない。
誰も笑わない
でもさ、誰も笑ってくれないんだ(-_-)
笑ってくれたら救われたんだけど、花嫁がコケるって激レアなケースで、皆、笑うのが正解かどうか分からなかったんだと思う。
私も長くブライダルの仕事をしているけれど、花嫁が転んだのって見たことない。
スカートの裾を踏んづけてよろける場面は多々あるけれど、転んだ花嫁は居ない。
友達も皆、何事もなかったかのように、私の周りを囲んで写真撮影を始めた。
ものすご~く、恥ずかしくなった。
遠くで、一樹さんの友達の大地さんが、お腹を抱えて笑っている姿が見えた。
いくらなんでも笑いすぎだ。
にらみつけたら、私に背中を向けて、肩を震わせて笑っていた。
きっと皆、思っただろう。
あの花嫁なら、披露宴前の大事な時期に、ジョギングで転んで怪我をしてもおかしくないと。