結婚式を間近に控え
まおです。
結婚式まで数日となりました。
伯父様の件はショックだったけれど、一部記憶が無くて他人事のような気もする。
ただ、傷はまだ痛み、結婚式までには到底治らない。
また、背後に人が立つと、怖くて仕方ない。
例えば、スーパーのレジに並んだ時とかだ。
殴られそうな気がするのだ。
もちろん、殴られるなんてことは無い。
伯父様に後ろから蹴られたので、トラウマになったのだろうか?
そして、一樹さんは日に日に疲労の色が濃くなっていく様に感じた。
このまま結婚式を迎えることになるのかな?
とても不安だ。
一樹さんに提案した
昨夜、晩ご飯を食べながら一樹さんと話をした。
「一樹さん、疲れてる?」
『そんなことないよ』
「精神的にキツそうな気がするよ。」
『まおさんにも、お父さん、お母さんにも迷惑を掛けちゃったからね。』
「私は大丈夫だよ。父も母も理解してくれると思う。だから、今からは結婚式と新婚旅行のことだけ考えて過ごしたいよ。」
『今から??』
「そう、たった今から。伯父様のことは、全て警察に任せる。だから、もう話題にしない。この後の時間は、結婚式と新婚旅行のことだけを考えて楽しく過ごしたい。人生で一番幸せな時間を、伯父様の事で邪魔されたくないよ。」
『分かったよ、そうしよう。じゃぁ、結婚式前日からのタイムスケジュールをおさらいするよ!』
昨晩以降、一樹さんも私も、伯父様の「お」の字も口に出さない。
逆に不自然と言えば不自然だけど、そうでもしなければ、結婚式当日を伯父様の事を引きずりながら迎えなければならない。
特に一樹さんは、私の怪我のことを心配してくれている。
テーピングをして花嫁衣装を着なくてはならないことに、大きな責任を感じているようだ。
「大丈夫だよ。ブライダルグローブも肘まで隠れるのが見つかったし、足の傷はドレスの中だから見えない。それに、おでこの傷は、当日美容師さんが、前髪を多めに作ってくれるって言うから、隠れて分からないと思うよ^^」
そう伝えた。
もちろん悔しいよ。
テーピングして、アザだらけの体で結婚式当日を迎えるなんて。
でも、そんなこと言って泣いても、一樹さんを苦しめるだけだ。
逆に、この程度の怪我で済んで良かった。
予定通り結婚式を挙げることが出来て良かったと思うしか無い。
『まおさんは、優しい子だね。』
そう言ってハグしてくれた^^
これまに一樹さんから貰った優しさに比べたら、私の優しさなんて、とても小さなものだ。
どうか神様、無事に結婚式を執り行えますように。
こんな時だけ、神様を頼るなんて。
でも、他に頼る相手が居ないんだ。
キャンセル料払ってでも延期にしたほうが良いと思います。
元大統領見たいに暗殺とかされそう。
脅してる訳ではなく…。
一番の復讐は、あなたがどこの誰よりも幸せでいることですっていう言葉を見たことがあります。
復讐って言葉はあまりよい言葉ではないとは思いますが、つらさも幸せを支える強さになりますように。
今までたくさんのカップルを幸せにしてきたまおさんが、幸せになれないわけがないです(^^)