無言で去る
まおです。
B弁護士と伯母様が監視カメラの映像を見ている間、私は二人の様子をじっと観察していた。
暴行の時のことを思い出したくないので、映像を見たくなかった。
しかしそれ以上に、特に伯母様がどんな表情をするのか興味があった。
B弁護士は、時折眉をひそめながら映像を見ていた。
それに対して伯母様は、顔色一つ変えず、ただパソコン画面を見つめていた。
何を思い、何を考えているのか?
全く想像がつかない。
監視カメラの映像を見終わるとB弁護士は
「一樹さんが示談に応じられないとおっしゃる気持ちが、よく分かりました。」
そう言ってくださいました。
伯父様の暴力は、弁護士さんから見ても、悪質で激しかったのでしょう。
それに対して伯母様は、何も言いません。
それどころか、私をにらみつけるような眼差しで見ていました。
伯母様の様子に気付いた一樹さんが
『何かおっしゃりたい事がありますか?』
そう尋ねても、伯母様は無言でした。
謝罪の言葉が無い
結局、伯母様から謝罪の言葉はありませんでした。
監視カメラの映像を見た後は、一言も口を開きませんでした。
「申し訳なかった。」と言う言葉を期待していた私は、完全に肩すかしを食いました。
最後にB弁護士が、当面の治療費と言って30万円の入った封筒を差し出しましたが、一樹さんが突き返して終わりになりました。
こんなことは初めての経験で、今後、どうすればいいのか分かりません。
暴行を受けたのもショックでしたが、数日後に控えた結婚式を、ガーゼ姿で迎えることが悔しくてたまりません。
特に両手のひらの傷が酷くて。
それ以外にも、転んだときに打った肘が、青黄色くあざになってしまいました。
これには一樹さんも胸を痛めていて『まおさんに本当に申し訳ない。』を繰り返しています。
結婚式当日、一樹さんが目立たないように肌色のテープ(?)を巻いてくれる事になっていますが、傷が広範囲なので、どこまで隠せるか心配です。
結婚式場の衣装担当者さんには、肘まで隠れる長いウェディンググローブを、用意していただくようにお願いしました。
挙式披露宴に欠席
翌日、お義母様から一樹さん宛に電話があって、伯母様が私達の挙式披露宴に列席しない旨の連絡がありました。
当然と言えば当然で、ホッとしました。
ただ、お義母様から遠回しに「示談して欲しい」と言われたようで、一樹さんは怒っていました。
『示談にするくらいなら、最初から警察を呼んだりしない!』
そう強い口調で、お義母様に伝えていました。
お義母様にはお義母様の、立場と考えがあるのでしょう。
でも、お義母様からも示談をすすめられたことは、ショックでした。
そして、ここ2~3日、一樹さんはとても疲れた様子を見せるようになりました。
お義母さんの立場があるとは言え、示談を勧めてくるなんて最低です。
人生で一番輝ける結婚式を迎える花嫁にそんな傷を負わせてまで身内を庇うとは、はっきり言って最低な一家ですね。
まおさんが今後一切親戚付き合いをしなくて良いよう旦那さんには強く出てもらわないと、まおさんのご両親も可哀想でなりません。
こんにちは。
泥沼化になってしまいましたね。
叔父様との決着をうやむやにしてきたツケが一気に出てしまいましたね。
お義母様の言葉は当然だと思いますよ、叔父様は何と言っても一樹さんのお父様の弟。
その弟と争うという事はお義母様の立場からすると、亡き夫の顔にドロを塗るのと同じですから。
一樹さんにどこまでの覚悟があるのかわかりませんが、示談に応じないのなら自分の親と兄弟とも縁を切るそのくらいの覚悟が必要ですよ。
つまりあなた方夫婦は孤立も覚悟しないといけないという事です。
事はそのくらい深刻な状態なんですよ。
最悪の事態になってしまい、悲しい気持ちになります…
しかも、まさかまさか結婚式を傷だらけの状態で迎えるなんて…
いい思い出になるはずの結婚式が、嫌なことまで思い出してしまいそうで…こんなこと本当にあるんですね…
まおさん、本当に本当に、自身を大事にしてくださいね。結局、自分のことは自分で守るしかないですよ。
暴力を振るったおじ様は抜きにしても、誰も悪くないし、誰もが悪い、 そして誰も幸せになれない。そんな風に感じました。
全てが解決しますように。
応援してます。