とにかく走った


まおです。

本能寺から脱出したものの、

ウロウロしている姿を

誰にも見られたくない。
 

本社の人は、私の顔を知っている。

だってこれでも一応、役員だから、

たまには出社することもある。
 

それにご近所さんには挨拶回りも済ませてある。

私の顔を覚えているかもしれない。
 

何より、叔父様に見付かりたくない。
 

そう思って、必死に本能寺から離れた。

裏の路地だから、タクシーなど捕まえられない。

とにかくバス道に出よう。

そう思って、走り出した。
 

走りながら考えた。

何で、こんなに必死で走らなきゃならない?

そもそも、どうして私が逃げるんだ?

私、何も悪いことしてないのに。
 

コメントも頂いたけど、

逃げるより他に方法はなかった。

あのまま叔父様と顔を合わせていたら、

どうなっていたか分からない。

お義母様の判断も間違っていなかったし、

お義母様を恨む気持ちも無い。
 

だけど惨めだった。
 

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一万円札を・・・

とにかく走って、バス停までたどり着いた。

自販機が目に入ったので、

飲み物を買おうと考えた。
 

あっ。。。

1万円札を握りしめたままだ。

更に、シワシワになった1万円札をみて、

なんだかとても虚しく感じられた。
 

だから、ふと目に入った自販機のゴミ箱に

丸めた1万円札を投げ捨てた。
 

そんなわけない。
 

綺麗に伸ばして、お財布にしまったよ。

もちろん複雑な気持ちだったけどね。
 

裏通りでバスは1時間に2本しかないのに

運良く、すぐにバスがやって来た。
 

ツイテる。

タクシー代が浮いたと思った(笑)
 

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居場所がない

自販機で飲み物を買いぞびれたので、

駅のスタバで休憩していくことにした。
 

喉が渇いたし、お腹も空いた。

ちょっと贅沢しようと思って、

サンドイッチとケーキも注文した。
 

これくらいのことは全然平気だ。

別に何とも思っちゃいない。

いつもならメソメソ泣いてたけど、

今日は涙なんか一滴も出ない。

私は強くなったんだ!
 

だって、もう入籍したんだもん。

叔父様が何を言ったって、妨害したって、

私と一樹さんは結婚したんだ。

怖い物なんか何にもない。
 

でも、一樹さんの実家に、

私の居場所はない。
 

そう思ったら、トールサイズのラテの中に、涙が一滴落ちた。

サンドイッチの味も、ケーキの味も、全く分からなかった。

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