長男の嫁として


まおです。

長男の嫁としての責任感。

一樹さんの妻として認められたい。

お義母様に良い嫁と思われたい。

色々な思いがあって本能寺(一樹さんの実家)に赴いた。
 

お義母様と、一樹さんの弟さんの奥様(私より3歳年上だけど義理の妹)、そしてお手伝いの鈴木さんが忙しそうにしていた。

挨拶もそこそこに、私も手伝いを始めた。
 

普段は使っていない客間に風を通し

掛け軸を選び、お花を活ける。

来客用の食器を出したり、

押し入れの中の座布団を干したり、

宿泊する方の布団も干した。
 

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見覚えのある車

動いていると汗ばむ程の暖かい日。

ちょっと休憩しようと、皆でキッチンで飲み物を用意していた。

すると、表で車のエンジンの音がした。
 

早くもお客様が到着したかー。

そう思って外を見ると、

見覚えのある車が停まった。
 

叔父様の車だ!!
 

嫌な予感はしていたんだ。

どうしよう。。。

どうしようって、どうにもならない。

普通に接するしかないか。。。

そう思った時だった。
 

「まおさん、裏口へ回って!」
 

お義母様の指示が飛んだ!
 

裏口???
 

何が何だか分からないうちに、

お手伝いの鈴木さんに腕を掴まれ

裏口に連れていかれた。
 

ボー然と立ち尽くしていると、

鈴木さんが私の靴とバックを持って来て

「早くここから出て下さい!」と。

言われるがまま大急ぎで靴を履いて

バックを受け取った。
 

次の瞬間、鈴木さんは何かを押し付けて来た。

反射的に手を出し受け取ってしまった私。

見れば、折り畳まれた1万円札だった。

「奥様からです。はだか(封筒に入れてない)でスミマセン。タクシー代だそうです。」

早口で言い終るか終わらないかのうちに

私は裏口から裏庭に押し出された。
 

考える間もなく、私は駆け足で裏庭を抜け、本能寺の外に出た。
 

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これが正解か?

脱出に成功し、ホッとしたのも束の間。

何で私が逃げなきゃならないの?

私は堂々としていて良かったんじゃないの?

そう思って泣きそうになった。
 

叔父様が役員を辞任して以降、

叔父様のことは全く耳に入って来なかった。
 

もしかして私とのトラブル以降も、

親戚付き合いが普通に続いているの?
 

叔父様は玄関から堂々と入って来て、

私は裏口から逃げるように帰る。

何で?

手の中でシワシワになった1万円札を見て

とてつもなく悲しくなった。

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