ロマンティック
まおです。
『まおさん、いいかな?』の意味が
テレビを付けていいかなではなく
キスしていいかなだったとは(-“-)
何とかこの場の雰囲気を立て直せないか?
何とかロマンティックな雰囲気に持っていけないか?
自分のしでかした失敗を、何が何でも取り戻したかった。
しかし、無理だ。
一樹さんは、可笑しくて涙が止まらないらしい(-_-メ)
私は無言でテレビの画面を見ていた。
時おり横目で一樹さんをチラ見すると、それに気付いた一樹さんが思い出し笑いをする。
どうやらツボにはまってしまったらしい。
非常に残念だが、
今夜は、ロマンティックは諦めよう。
更なる勘違い!
そうこうしているうちに時間が過ぎ、帰り支度を始めた私。
新幹線もまだ動いている時間で、自力で帰宅出来るのだが、一樹さんはいつも車で送ってくれる。
往復3時間もかかるのに。
帰り道の事故が心配だからと言う私に『まおさんを、夜遅く一人で帰す方がもっと心配』だと言ってくれる。
一樹さんに手料理のお礼を伝え、二人で部屋を出ようとして明かりを消した。
その瞬間
ロマンティックなチャンスかも!
私は身構えた!
一樹さんが私の後ろに立った。
よっしゃ!と思った瞬間、こう言われた。
『まおさん、今度来る時は、心の準備をしてきてね。今夜みたいにリモコンで誤魔化さないでね。』
「へっ?そっち?」
『そっちって、どっち?』
=== 解説 ===
問題『まおさん、いいかな?』
誤『まおさん、
テレビをつけてもらってもいいかな?』
誤『まおさん、キスしてもいいかな?』
正『まおさん、
ベットに誘ってもいいかな?』
だった( ̄▽ ̄)
報告するまでもないが、この後、ロマンティックなことは起こらなかった。
どこまで行っても男と女
帰りの車の中は、それはもう大変だった。
一樹さんは
『ねぇ、そっちって、どっち?』
『まおさん、何と勘違いしてたの?』
を繰り返していた。
しかし私は「ノーコメント」を貫いた。
だってさ、次の日曜日にお泊りに誘われているんだよ。
当然、その時だと思うよね。
そもそも、いつもペラペラお喋りなのに、肝心な時に言葉足らずってどうなのさ?
もっとはっきり言ってくれなきゃ分かんないよ。
それにこんな普通の日に「初めてのコト」を誘われるとは思わないよ・・・・・
ん?もしかして?
わざわざ「お昼寝」を選択させるメールを送ってきたり、手料理をご馳走してくれたのは、そういう意味だったの?
私、誘われてたのか?