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まおです。
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まだまだ体調に波があって、思うように体が動かない日もあります。
一樹さんが『順調に回復していると思うよ。心配しなくていいよ。』と言ってくれるので、気持ちが楽になります。
『体調のことは承知の上で入籍したのだから、家事が出来ないとか気にする必要は全くないよ。』と言う言葉に甘えています。
僕が死んだら・・・
『もし僕が死んだら~』
例え仮定の話だとしても、そんな縁起の悪い話は聞きたくなかった。
『参ったなぁ。泣かれるとは思わなかったよ。』
そう言いながら、一樹さんは一生懸命謝ってくれました。
私が落ち着いたところで、
一樹さんは少しずつ話を始めました。
お父様が突然亡くなった日の事。
その時、一樹さんは大学生。
深夜、一人暮らしのアパートの電話が鳴り
嫌な予感のなか受話器を取ったそうです。
お父様が亡くなったことは
もちろん辛かったそうですが、
葬儀でお母様の泣き崩れる姿を見て、
それ以上に辛かったと。
家族にとって、父親という一家の大黒柱を亡くすということは、生活の基盤が崩れること。
また経営していた会社の混乱も、相当なものだったそうです。
悲しみに暮れる間もなく、さまざまな決断を迫られたそうです。
会社の経営にノータッチだったお母様は、大勢の人の思惑の波にのまれていったそうです。
僕の遺志
一樹さんは、さまざまな権利証や証券、保険の類の書類を示しながら、万が一の時の段取りを説明してくれました。
一番難しいのは歯科医院のこと。
大地さんに相談して、その時の経営状況が良ければ、診療を続けられるようにして欲しいと。
『出来ればクリニックの名称に、僕の名前は残して欲しいなぁ~』
なんてオチャラケて言うのを聞いて、また泣けてきちゃった。
結婚して1ヶ月も経っていないのに、
夫が亡くなった時の話をするなんて。
それが『例えば』だったとしても辛いよ。
男の人って、そこまで考えてるのかな?
一樹さんだけが特別なのかもしれない。
父親の亡くなった年齢に近づいて来て、
不安な気持ちになったのかな?
何となく分かる気もする。
一樹さんは、こう言っていた。
『子供が居て成人していれば、相談相手になってくれるだろう。でも、僕たちに子供が無い場合は、まおさんはひとりぼっちになっちゃう。それだけが心配。だから、まおさんが困らないように、今、話をしたんだよ。』
ふと思った。
子供を産み育てる覚悟も必要だけど、子供を儲けないということは、産み育てる以上の覚悟が必要なのかもしれない。