入籍日の夜
まおです。
入籍をした日の夜は、オーベルジュに宿泊の予約を入れていました。
そうあのオーベルジュです。
一樹さんと交際を始めて間もなく、私の31歳の誕生日を祝ってくれた、あのオーベルジュです。
今回は、入籍の記念と、私の32回目の誕生日のお祝いを兼ねて、宿泊の予約を入れてくれたのです。
今年も昨年と同じく、仕事終わりに車を飛ばして出掛けることになりました。
背中に幸せを背負って
この日は、予定通り19時に仕事が終わって、急いで階段を駆け上がって来た一樹さん。
『お待たせ!急いで着替えるから、もうちょっと待ってて。』
そう言いながら、慌ただしく寝室に消えていく一樹さんの後ろ姿に、目が釘づけになった!
「一樹さん!何か背中についてるよ!」
『えっ?何?何て言った?』
急いで一樹さんの元に走り寄ると、背中にB5サイズの用紙が張り付いてた。
そこには大きな文字で
僕、結婚しました。
幸せです!
って、書いてあった(´艸`*)
そう、歯科医院のスタッフさん達の悪戯だ!
大笑いだよ!
可笑しくて、笑いが止まらない!^^
一樹さんは『アイツら~ぁ(; ・`д・´)』って怒ってたけど、文句を言いたくても、既に全員帰宅した後だった。
『いつ張り付けたんだろう?全然気づかなかった。イマドキ、小学生だって、こんなことしないよな・・・』
そうブツブツ言いながらも嬉しそうだった(笑)
覚えていないって?
急いで支度をして、車でオーベルジュに向かった一樹さんと私。
昨年のことを思い出した。
窓の外の風景は、昨年と同じ。
あの時は二人とも初々しくて、会話も緊張しながらだった記憶がある。
ときどき敬語が混じったり、です・ます調でぎこちなかった。
知り合って日も浅くて、1泊旅行なんて早すぎるんじゃないかという葛藤もあった。
「今夜、どうなっちゃう?」なんて期待と不安が入り交じって、ドキドキしてたよ(笑)
あれから1年。
入籍して夫婦になって、
再び訪れることが出来るなんて。。。
本当に夢のようだ。
でも、オーベルジュに到着して、一樹さんから、ある大事なことを『覚えてない』って言われて、ショックを受けたよ。。。