目覚め
まおです。
翌朝、目が覚めて時計を見ると7時。
一樹さんとは背中合わせで眠っていました。
前夜に喧嘩したから、背中合わせと言うわけではありません。
毎晩、向かい合って眠るけれど、寝返りを打っている間に、お互い無意識に眠りやすい方向を向いてしまうようです。
私は体の左側を下にして。
一樹さんは体の右側を下にして。
そうすると、お互い背中合わせで眠ることになります。
一樹さんと「こればっかりは仕方ないね^^」と笑ったことがあります。
そして、この朝も、いつもの様に背中合わせ。
でも前夜に喧嘩していたので、何となく居心地の悪い背中合わせの目覚めでした。
痛い朝
さすがに、昨夜遅くまで仕事をしていたので、一樹さんは起きる気配がありません。
まだ、ぐっすり眠ってるのかな?
一樹さんの様子が気になって仕方なくて、そっと一樹さんの方に寝返りを打った。
と、その瞬間・・・
一樹さんも同時に寝返りを打った。
ガンッ(◎_◎;)
一樹さんの肘が、私の顔面を直撃した。
イタ~イ(ノД`)・゜・。
ごっ、ごめんっ!!
ムチャムチャ痛い。
痛すぎて涙が出た。
「ちー出た・・・」
『ち?あっ、血出てる。まおさん、唇切れてる(ーー゛)』
丁度、上唇の上に一樹さんの肘がヒットした。
ほんのちょっと唇が切れただけで、大したことはない。
偶然バッティングしちゃったから仕方ないんだけど、一樹さんは相当驚いたらしい。
平謝りだった。
仲直り?
この騒ぎのお陰(?)で、昨夜の気まずい雰囲気は一気に吹き飛んだ。
唇が少し痛いケド、痛みと引き替えに仲直り出来たならラッキーとさえ思った。
どさくさに紛れて、伝えた。
「叔父様の件、一樹さんの言う通りにするよ。」
『招待状のことなら、今日、お袋に相談してくるよ。』
なるほど。それが一番良いかもしれない。
叔父様は、一樹さんのお父様の弟さん。
お父様は、もう亡くなっていらっしゃるので、相談するのはお母様しか居ない。
それに、お母様の考えも聞いておかなくてはならない。
「分かった。じゃぁ、早目にお母様に連絡した方が良いね。」
そう言って身支度に取り掛かろうとしたら
『まおさんは、お留守番してて。』
そう言われてしまった。
「なんで?(ー_ー)!!」