ウェディングドレスのレンタル料
まおです。
一樹さんの選んだウェディングドレスは、有名デザイナーの新作だった。
それも、まだ誰も着用していない新品だ。
だから27万円というレンタル料は無理もない。
全てのレンタルショップがそうか分からないけれど、新品はレンタル料が高い。
何人もの花嫁さんが袖を通すと、衣裳は次第に汚れてしまう。
クリーニングすれば、その風合いも変わってしまう。
するとレンタル料はだんだん安くなる。
最終的に、ガーデンウェディング用となる。
外に出ると、どうしても裾が汚れてしまうからだ。
しかし、そんなことは知らない一樹さんは、純粋にデザインを気に入って選んだ。
デザイナーが誰とか、新品とか、値札とか、全く気にしなかったのだろう。
で、次の瞬間、ヤバイと思った。
一樹さんが、得意の値切りを始めるのではないかと、ハラハラした(; ・`д・´)
ブライダルコーディネーター
一樹さんの微妙な様子に気付いたブライダルコーディネーターさんが、説明をしてくれた。
人気の有名デザイナーのドレスであること。
この冬のトレンドデザインで、いま予約を入れると、一番に袖を通すことになること。
何より、可愛らしい雰囲気が、まおさんにピッタリだと(^^;)
『さすが新郎様、お目が高い!』的な事を言われて、すっかり上機嫌になった一樹さん。
『まおさん、試着してみなよ。
可愛らしくて似合ってるよ。
それにしなよ。』
で、決まった( ̄▽ ̄)
まぁ、良いよ。
そもそも当初は、結婚式をしたくないと言っていた一樹さん。
でも『まおさんの花嫁姿が見たい』の一言で、挙式披露宴を行うことになったのだ。
一樹さんが喜んでくれるなら、私も嬉しいもん。
と言うわけで、披露宴では、オーガンジーのフリフリのウェディングドレスでキャンドルサービスをする予定だ。
ちょっと足さばきが難しいぞ!
挙式披露宴の総額
結局、結婚指輪からレンタル衣装まで合計すると、結構な金額になった。
いつ一樹さんが値切り始めるか、ドキドキしていたが、値切らずにすんなりとカード決済していた。
後から聞いたら『さすがに僕だって、結婚式の費用を値切ったりはしないよ。それにこの式場は、まおさんの取引先でしょ!』と言って笑っていた。
一応、一樹さんも、人並みに空気を読めるんだと安心した。
ちなみに家電量販店では、えげつないくらいに値切るよ。
でも、一樹さんの街では、それが当然みたい。
あっ、新婚旅行費用は、旅行会社の担当者相手に、電話で値切ってたよ(●´ω`●)