心配なの
まおです。
叔父様の辞任の話を聞いて、
ちょっぴり沈んでしまった私。
その様子を見た一樹さんが
『やっぱり、まおさんに話すべきじゃなかったかな。。。』
そう独り言のように呟いた。
一樹さんも私に話すべきか、
相当悩んだのだろう。
だから私は
「いつか分かること。すぐに話してくれて良かったよ。」
そう伝えた。
でも、本心は複雑だった。
叔父様は、私のこと恨んでるよね?
また何かされるんじゃないか?
押し掛けて来たらどうすればいい?
また侮蔑されたり罵られたりするのかな?
今度こそ、警察沙汰になっちゃう?
考えたら怖くて仕方ない。
でもそんなことを一樹さんには言えない。
だから明るく冗談めかして言った。
「叔父様は、私の事をどう思ってるかな?また、鬼電来ちゃったりしてぇ~^^」
一樹さんの返事は意外なものだった。
『僕も、それを心配している。』
結婚の障害にはならない
一樹さんは、私に注意して貰いたくて、叔父様の件を話したらしい。
「注意」と言うのは、再び叔父様からしつこく電話が掛かって来るかもしれない。
アポなしで一樹さんの自宅を訪ねてくるかもしれない。
一番心配なのは、私の実家に押し掛けて、トラブルになること。
それだけは避けたい。
だから、私に注意喚起の意味で、早目に伝えた方が良いと判断したようだった。
そして『まおさんのご両親にも伝えたい。』そう言って、一樹さんがその場で両親に電話で伝えてくれた。
両親はとても驚いていた。
電話口で父が、一樹さんに色々と質問をしていた。
一樹さんは、父の質問に、ひとつひとつ丁寧に答えていた。
隣りで聞いていて、とても誠実な対応だと思った。
最初こそ、少々不機嫌な様子だった父も、電話を切る頃には「叔父さんのことは承知したから、早く入籍を済ませなさい。」と言ってくれたらしい。
父が何だかカッコ良く思えたよ。
対応しない
一樹さんから言われたこと。
叔父様からの電話には出ない。
訪ねて来ても会わない。
話もしない。取り合わない。
一樹さんが一緒に居る時は、一樹さんが対処してくれる。
だけど万が一、一樹さん不在の時に出くわしてしまったら・・・
「弁護士さん経由でお願いします。」
そう伝えて逃げるように言われた。
叔父様が辞任してから5日が過ぎました。
今のところ、何も起きていません。
でも、毎日緊張して過ごしています。