ありがとうございます。
まおです。
コメント下さった皆さん、
ありがとうございます。
病気のことも、叔父様のことも、
焦らず対処していこうと思います。
思い通りに行かないこともあるけれど、
力になって下さる方が沢山いるので、
感謝の気持ちで一杯です。
さて、今夜は、犯人が見付かった話です。
デイルームの噂話
今入院している病院は、私も含めて長期入院の患者さんが多い。
昼間、デイルームに行くと、顔なじみの患者さん同士が井戸端会議をしている。
私も挨拶位はするが、率先して会議に参加することはない。
一昨日もデイルームにある自動販売機に、お茶を買いに行った。
窓から外を眺めながらボーっとしていると、奥のテーブルに座った女性患者さん二人が、何やらヒソヒソ話をしている。
聞き耳を立てたつもりはないけれど、ヒソヒソぼそぼそ話す声は、意外に響き渡る。
「犯人が見付かったんだって!」
「聞いたよ。C子さんだったんだねぇ。」
「そんな風には見えなかったけど。」
「人は見かけによらないね。」
「どうして盗んだのかねぇ?」
「そりゃあ、お金に困ってたんじゃないの?」
「それにしたって、被害に遭った人の数が物凄く多いみたいよ。」
「そうなの?」
「数十人単位だってよ。あんたは幾ら盗られたって言ったっけ?」
「たぶん5万円位。」
「返してもらえるの?」
「返してもらわなくちゃ困るよ!」
看護師長さんの話
私以外にも、被害に遭った人が居たんだと思った。
それも大勢らしい。
どうして犯人が分かったのかな?
不思議に思っていると、その日の夕方、病室に看護師長さんがやって来た。
「まおさんの周りで、何か無くなったりしたことはありませんか?」
私は言おうかどうか迷ったけれど、正直に伝えた。
「私の勘違いかもしれませんが、7月にお財布の中から5千円程が無くなりました。」
話は早かった。
犯人は看護助手として働いていたC子さんだった。
派遣社員だったことから、すぐに派遣会社の方がお詫びに来て下さった。
被害届を出し、全額返金されることになった。
詳しいことは分からないが、お金の無くなった日の出勤記録や、目撃者情報(?)から割り出したらしい。
とても真面目そうな方で、シーツ交換やお部屋のお掃除などをしてくれた女性だったのでショックだった。
後味の悪い結末だ。