あの夜の両親
まおです。
叔父様が私の実家を訪ねたあの夜。
家にひとりだった母は、その対応に苦慮した。
仕事で外回りに出ていた父とは、連絡が付かず。
困り果てて、一樹さんのスマホに電話をしたらしい。
警察は呼べない
一樹さんのお義母様から
「警察を呼んで下さって構わない」
そう言われたものの、簡単には呼べない。
後から聞いた話によると、30分もインターフォン越しに押し問答を繰り返したらしい。
我が家の自宅は、父の会社の事務所のすぐ隣に建っており、叔父様の声が事務所まで聞こえたらしい。
長時間にわたって押し問答をしている様子を見聞きした男性従業員の方が、見かねて間に入ってくれた。
玄関先に出て対応しようとしていた母に自宅の中に留まるようにすすめ、叔父様と話をしてくれたようだ。
母が玄関先に出て来たり、叔父様を家の中に入れたりしていたら、どうなっていただろう。
恐らく私が姿を見せるまで、叔父様は帰らなかっただろう。
そうこうしているうちに、父が外回りから帰宅し、叔父様を一喝したそうだ。
お父さんカッコ良かったよぉ!
父は叔父様に向かって
「娘や息子の幸せを邪魔するようなことをしたら、親として黙ってはいない。徹底的に戦うぞ。覚悟しておいてください。」
そうひとこと言うと、一切叔父様の相手はせず、さっさと家の中に入ってしまったそうです。
「息子」とは一樹さんのことだったようです^^
その後しばらくは、叔父様が自宅のインターホンを鳴らしていたようですが、そのうち、諦めて帰ったようです。
そして1時間ほどして到着した一樹さんとお義母様に対して
「一樹君は私の息子でもあるから、困った時は、何でも相談して欲しい。」
そう言ったそうです。
一樹さんのお父様は、既に他界されているので
「力になれることがあれば、遠慮なく言って欲しい。」
と伝えたのだそうです。
再び、父に結婚を反対されるのではないかと思っていた私は、予想外の父の対応に驚きました。
母も「お父さん、カッコ良かったよぉ!」なんてご機嫌で。
ちなみに、叔父様が訪ねて来たのを私に連絡しなかったのは、父が私が心配するだろうから伝えなくて良いと母に言ったからでした。
でも、一樹さんに口止めするのを忘れちゃったらしい。
カッコ良いケド、ちょっぴり詰めの甘い父でした♡
そして現在、叔父様とは弁護士さんを通して、話し合いに入っています。
ステキなお父様ですね!
一樹さんもいつもブレない本当に優しい方で、一年後の入籍は叶わなくても、いつかいい思い出になりますよ。
周りの方が叔父さんと闘ってくれていて、いい方達に恵まれましたね。
おじさんの事はほっといて、身体お大事にしてください。
馬鹿につける薬は無いのできっと叔父さんは周りの方にも嫌われながら死んでいくのでしょう。