婚活パーティーでの思い出
まおです。
出会って1年の記念日だった昨夜、ふたりが初めて会った日のことを、懐かしみながら話をした。
『まおさんが、他の男性と楽しそうに話しているのを、遠くから眺めてハラハラしてたんだよ。』
「一樹さんだって、他の女性と話していたんでしょ?」
『話してないよ。』
「それは嘘だ(笑)」
『嘘じゃないよ。あのパーティーで話したのは、まおさんだけだよ。』
婚活パーティーに参加して、私としか話してないなんてねぇ。
今更、そんな嘘ついてどうすんの?
そう思った。
まおさんをロックオンしてた
『だって僕、自己紹介を兼ねた回転ずしには参加してないよ。』
そう言えば、回転ずし形式で参加者全員が自己紹介をしたとき、一樹さんとは話していない。
「えっ?どうして?遅刻したの?」
『遅刻なんかしてないよ。会場の隅で見てたんだ。』
「どうして参加しなかったの?」
『だって、まおさんに会いたくて来たんだ。他の女性に興味は無かったよ。』
そう言われて、嬉しい気持ちもしたけれど
「なんか、怖いよ(-_-)」
『失礼だなぁ。』
一樹さんって知らなかったもん
『それにしても、まおさん、過去に僕のプロフィールを見て一度断ったのに、どうしてパーティーで会おうと思ってくれたの?』
「一樹さんって、知らなかったもん。」
『知らなかったって、どういうこと?』
「一樹さんをパーティーで紹介される、その瞬間まで、お断わりしたお相手だって知らなかったもん。」
『え~っ!!』
アドバイザーさんに紹介されたのは、過去にお断りした男性だった。
『騙されてパーティーに参加したってこと?』
「いやいや、騙されたわけじゃないよ。アドバイザーさんから「紹介したい男性が居る」って言われてたよ。でも、その男性が誰なのかは知らされてなかったから。」
『まさか、過去に断られた男が、ノコノコやって来るとは思わなかったよね?』
「まあねぇ・・・(笑)」
『相手が僕だって分かっていたら、パーティーに参加しなかった?』
「それは今となっては分からないよ~。」
『なんだか、申し訳なかったね。』
「いえいえ、こちらこそ闘病に付き合わせちゃって、すみませんねぇ。」
どこかでひとつでもタイミングがズレていたら、一樹さんとは出会えなかったかもしれない。
そう思うと、本当に不思議な出会いだった。