体調不良が続く
まおです。
熱も下がらず、食事も出来ず。
1日中ベッドから起き上がれず。
ただウトウトしながら、時間が過ぎるのを待って居ただけの日。
来週は、這ってでも仕事に行かなければならない。
何とかしなくちゃ。
そう思っても、どうしようも出来ない。
何のケーキ?
うつらうつらしていたら、いつの間にか夜になった。
もうそろそろ一樹さんが、お見舞いに来てくれる頃だ。
そう思っていたら、病室の扉が開いた。
『まおさん、ケーキ買ってきたよ(^o^)』
一樹さんの手には、大きなリボンの掛かったケーキの箱があった。
箱を開けると、フルーツのホールケーキが出て来た。
ん?何の日だっけ?
ボーッとした頭で、一所懸命考えた。
『二人でお祝いしよう!』
一樹さんの、その言葉で気付いた。
今夜が、一樹さんと出会って1年の記念日だった。
ゴメンネとアリガトウ
ケーキを前に、二人で寄り添ってスマホで記念撮影をした。
なかなか上手に撮れなくて、10回くらい撮りなおした。
「すっぴんで恥ずかしいんだけどー」
そう言いながら、撮った写真をチェックする。
自分で言うのもなんだけど、二人とも良い顔してる^^
幸せが溢れてる。。。
ホールケーキを二人で両端からつついて食べた。
食べているうちに泣けてきた。
『出会って1年の記念日に入籍したい』
そんな一樹さんの想いに、応えることが出来なかった。
『まおさん、すぐ泣く』
「だって、一樹さんが泣かせるようなことするからー」
『はいはい。いつだって僕が悪い』
そう言って笑っていた。
『いつまでに入籍しようと決めると、まおさんの負担になるから、具体的な日にちは決めないでおこう。ずっと待ってるから、ゆっくり体調を整えよう。』
入籍するはずだった今日という日も、あとわずかで終わってしまう。
残念な気持ちもあるけど、心は不思議と穏やかだ。