医師からの説明
まおです。
今日も変なお天気でした。
空が暗くなったかな?
そう思っていると、いきなりの豪雨。
バケツをひっくり返したようなと言う表現がぴったりだ。
遠くで雷の鳴る音がする。
病院の車寄せは、送迎の車でごった返していた。
お昼を食べ終わった頃、看護師さんが病室にやって来て、担当の先生から検査結果の説明があると教えてくれた。
主治医の先生は今晩当直らしく、一樹さんが来てから説明して下さると言う。
一樹さんが居てくれたら心強いので、ホッとした。
日本語おかしくないですか?
今夜も20時少し前に、一樹さんがお見舞いに来てくれた。
急いで面談室に行って、主治医の先生が来られるのを待った。
「なんだか緊張してきた。」
すると一樹さんは『大丈夫だよ。』
そう言って笑ってくれた。
間もなくやって来た主治医の先生は、とても疲れているように見えた。
「お待たせしました。」
そう言って、早速キーボードを叩きながら、私の電子カルテを開いていた。
MRIや血液検査の結果を、マウスをクルクルしながら何度も確認していた。
一樹さんも食い入るようにして、画像を見ていた。
無言のまま、時間が経過した。
主治医の先生の表情が、段々と険しくなったように感じた。
え~、なになに?
何か悪い物でも写ってるの?
急に胸がドキドキしてきた。
この緊張した空気は何なんだ!
ちょっと先生、早く何とか言ってよ!!
すると主治医の先生が、頭を抱えて唸ってしまった。
ひょぇ~、先生でも一樹さんでも、どっちでもいいから、何とか言ってぇ~。
緊張がピークに達した時、先生がポツンと言った。
「困ったなぁ。どこも悪いところが無いんですよねぇ~」
はっ?
先生、日本語おかしいでしょうよ?
今後の方針
検査して悪いところが無ければ「良かった」って言うんじゃないの?
それを先生ったら「困った」って(; ・`д・´)
ちょっと問題発言じゃない?
まぁね、悪いところが見付かれば、そこを治療すればいいんだけど、悪いところが無い(見つからない)から困るって先生の気持ちも分からなくもないケド。
でも、もうちょっと他の言い方しようよ。
病室に戻って一樹さんに
「先生の言い方っておかしいよねぇ?悪いところがあった方が良いみたいな言い方だったよねぇ?」
そう愚痴ったら、一樹さんも
『そうだねえ~』と苦笑いだった。
そしてこうも言った。
『でもさ、本当に困っちゃったね。』
何だよぅ。
一樹さんまで困ったって言うのかよ(-_-)
結局、これまでと同じ薬を使って、しばらく様子を見ることになった。
いつ退院出来る?
いつ入籍出来る?
一樹さん、本当に待っててくれる?
な~んか、ちょっぴり凹んだ。