誘いをきっぱり断る
まおです。
森山からは、毎日デートの誘いがありました。
具体的には書きませんが、まぁ、口説かれました。
今思えば、結構、口説き慣れていた感じ。
積極的に誘うけれど、断ればサッと引く。
正直、一樹さんとお付き合いしていなければ、食事の誘いに乗ってしまったかもしれない(^^;)
しかし、毎日掛かって来る電話はデートの誘いばかりで、肝心の仕事の話が進まない。
そこでハッキリと伝えた。
「森山さんのお気持ちは嬉しいのですが、お応えすることが出来ません。
でも、お仕事は喜んでお引き受けいたします。
私の方で、会議室を手配してご連絡いたします。
会議室の場所をお伝えしたいので、会社の電話番号とメールアドレスを教えて下さい。
打合せ当日は、私とスタッフの2名で伺います。」
連絡が来ない
この日を境に、森山から電話が来なくなった。
会社の電話番号とメールアドレスは、私のメール宛に送ると言っていたのに、それも届かない。
2~3日待っても連絡がないので、私の方から森山の携帯に連絡を入れると・・・
「お客様のお掛けになった電話番号は、現在使われておりません・・・」
はぁ?
どうなってんじゃ?
もう一度掛けなおす。
するとまた「現在使われておりません」
しばしボー然(◎_◎;)
キツネにつままれたとは、正にこの事です。
私が話していた「森山」は、一体、どこの誰だったのでしょう?
もしあの時
今となっては、おかしな事ばかりでした。
そもそも私の番号をどこで手に入れた?
追及すると、その都度、言うことが変わった。
最終的には、私が司会をした披露宴に出席したことがあって、名刺をもらったと言い始めた。
ナレーションの仕事の話も、具体的な事は全く話さなかった。
森山が代表を務めているという会社名も、最後まで教えてもらえなかった。
式場での待ち合わせを拒んだのは、自分の姿を見られたくないから?
ありとあらゆる甘い言葉で、私を褒め殺した。
でも、私の事、そんなに知らないだろう?
得体の知れない男に「一目惚れした」と言われて、ちょっと喜んじゃった自分が恥ずかしい。
もしあの時、森山の誘いに乗っていたら・・・
長くなってしまったので、続きはまた明日。