全部聞いてたよ


まおです。

一樹さんから矢継ぎ早に言われた。

『下りて来ちゃ駄目だって言っただろ?

いつからそこに居たの?

僕と叔父の話を聞いていたの?

どこまで聞いてたの?』
 

私は小さな声で答えた。

「叔父様が玄関から入って来ないように

急いで玄関ドアの鍵を閉めに来たの。

ごめん。全部聞こえた。」
 

一樹さんは言った。

『あの人の言う事は、気にしなくていい』
 

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忘れろと言われても

一樹さんに支えられて、階段を上がった。

リビングに戻るとソファーに座らされた。
 

一樹さんがコーヒーを淹れる準備を始める。

『まおさんはアイスオーレにする?』

「うん」

それっきり、二人とも無言になってしまった。
 

5分ほどして、一樹さんがアイスオーレを持ってきてくれた。

ソファーに横並びに座りながら頂く。
 

するとおもむろに

『叔父の言ったことは全部忘れて』

そう言われた。
 

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酷いこと言うね

耳の奥に、叔父様の声が残っている。

あんな女のどこがいい?

結婚なんかやめてしまえ。

結婚したって別れさせるぞ!
 

「別れさせる」って酷いね。

そこまで言うかな?

私、相当、嫌われちゃってるね。

分かってはいたけど、

改めて言われると

胸が締め付けられる思いだ。
 

ここで気付いた。

「昨夜の電話って、叔父様からだった?」

『うん』

その先は聞かなかったけれど、

恐らく、昨夜の電話で話が付かず、

叔父様が押しかけて来たのだろう。
 

叔父様は音声レコーダーのデータを、

何が何でも消去したいのだろう。

データをどうすればいいのか・・・。

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