玄関先で
まおです。
玄関先で息を潜めていると、
叔父様と一樹さんが何か言い合いながら
こちらに来るのが分かりました。
どうしていいか分からず動けずにいると
いきなり叔父様が玄関ドアに手を掛け
思いきりドアを引っ張り開けようとしました。
ガシャンという大きな音と同時に、
一樹さんの『やめて下さい!』という声が聞こえました。
玄関の鍵を閉めに来て良かったと思いました。
叔父様は鍵を持っていないから、中に入れないのではないかとコメントを頂きましたが、玄関はオートロックではないので、一樹さんが飛び出して行った時、施錠されていませんでした。
言い合う二人
ドアが開かないと分かった叔父様は、
インターフォン越しに話し始めました。
「まおさん、出て来てくれ。
レコーダーの件で話がある」
一樹さんが必死に静止する声と、
少し押し合うような二人の様子が、
玄関ドアのすりガラス越しに見えました。
この後、どうなっちゃうの?
取っ組み合いになったらどうしよう。
警察を呼ばなきゃならない?
情けないことに腰が抜けてしまい、
その場から逃げる事も出来ませんでした。
結婚はやめとけ
駄目だ、どうしよう。
お義母様に助けを求めようか?
でも、スマホを取りに動けない。
そうこうしているうちに、一樹さんの
『まおと叔父さんを合わせるわけにはいきません。話は僕が全て聞きます』
と言う大きな声が聞こえました。
すると叔父様は・・・
「あんな女はやめとけ」
そう大きな声で怒鳴ると、
何か言いながら戻って行きました。
叔父様の車が駐車場から出ていく音がして
一樹さんがドアホンを鳴らしたので、
這うようにして玄関ドアまで行って鍵を開けると、そこに一樹さんが茫然とした表情で立っていました。
『まおさん、いつからそこに居たの?』
「ずっと居た。全部、聞いてた・・・」
こんばんは。
すみません、ここまでくるともう、創作であって欲しいとまで思います。
それほど、叔父さんは酷い。
結婚したら、こんな人が親戚になるまおさんが可哀想でなりません。
婚約者さんの人柄がよくても、これは本当に努力しないと結婚生活は厳しいと思います。
もしくは叔父さんと絶縁してもらうしかないですね。
本当にお気の毒です。
弁護士さん通して訴えて慰謝料もらって、半径何メートル以内は近づかないとか決めてもらった方がいいんじゃないですかね