前夜の電話


まおです。

一樹さんが叔父様に駆け寄る姿を、

2階の部屋から見ていました。

これからどうなるんだろう?

そんな緊張が走った瞬間に

ふと思い出しました。
 

それは、前夜の電話のことでした。
 

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夕食の片づけを、二人でしていた時、

一樹さんのスマホが鳴りました。
 

一樹さんは、スマホの画面を確認したようでしたが、電話には出ませんでした。

これまで電話に出ないことなんて無かったので、珍しいなと思いました。
 

「出なくて良かったの?」

そう聞くと

『知らない番号だから』と。

何となく違和感はありましたが、

そんな事はすぐに忘れてしまいました。
 

その後、私はお風呂に行きました。

そして20分程で戻ると、一樹さんが

丁度、1階から戻ってくる所でした。
 

「どうかしたの?」

『ポストをのぞいて来ただけだよ』

いやいや、玄関からじゃなくて、

診察室から戻ってきたよね?

何で嘘なんか付くんだろう。。。
 

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何だかスッキリしなかったけれど、

問い詰めるような事でもないか。

そう思いながら、冷蔵庫から冷茶を出して

ふたつのコップに注いだ。
 

すると、一樹さんがポケットの中から

スマホを取り出してテーブルの上に置くのが

横目でチラッと見えた。
 

電話を掛けに行っていたんだ。

私がお風呂に入っている間に、

わざわざ医院まで下りて掛けるなんて。

余程、私に聞かれなくなかったのだろう。
 

相手が誰なのか?

何の要件なのか?

気になった。

でも、気付かなかった振りをしてあげよう。
 

実は、それが叔父様からの電話だったと、後から知った。

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