LINEでごめんね
まおです。
不機嫌な様子で帰ってしまった一樹さん。
自宅に着いた頃を見計らってLINEした。
「今日も来てくれてありがとう。
ワガママ言ってごめんね」
自分ではワガママとは思っていない。
でも、他に謝りようが無かったので、そう書いた。
すぐに一樹さんから返信があった。
『おやすみ』の一行だけだった。
怒らせちゃったかな?
もしかしたら、明日はお見舞いに来てくれないかもと心配になった。
朝のLINE
朝目覚めると、すぐにスマホを確認した。
毎朝のLINEが来なかったらどうしよう。
そう心配していたら、定刻にスマホが鳴った。
『おはよう。何か欲しいものある?』
これは!!
今夜もお見舞いに来てくれるってことだ!
ホッとした。
しかし今夜、一樹さんは、なかなか姿を現さなかった。
一時退院が決まる!
どうしちゃったんだろう?
まさか、怒ってて来てくれないのかな?
ちょっと心配になって、病室を出た。
駐車場の見える場所へ移動して、
一樹さんの車が来るのを待っていようと思った。
しかしその途中のナースステーションで、
一樹さんが担当医の先生と話す姿が見えた。
なんだ!一樹さん来てくれてたんだ(^o^)
でも、何を話しているんだろう。
私は見付からないように急いで病室に戻って
一樹さんが来るのを待った。
すると、間もなく一樹さんがやって来た。
『まおさん、ウロウロしてたね』
あはっ、バレてた?(^^;)
「何を話してたの?」
『一時退院の話だよ』
「先生、駄目だって言ったでしょ?」
『・・・・・』
「仕方ないよね。貧血もあるし」
『良いって言ってたよ』
え~~~っ!である。
まさかまさかの、一時退院の許可!
嬉しいよりも驚きだった!
「え~っ!スゴイ嬉しい(≧▽≦)」
『良かったね』
「うん、良かった\(^o^)/」
『でも、僕たち距離を置くんでしょ?』
「へっ?」
『まおさん、昨日そう言ってたよね』
やっぱり怒ってたんだね(+_+)
バカだねぇ、君は。 女の浅はかさ。。。男の気持ちが読めていない。
一樹さんの将来が心配になってきた。