7度5分の微熱
まおです。
温泉旅館に泊まった翌朝。
私が目を覚ますと、一樹さんは既に起きていた。
私が布団の中でモゾモゾしていると
『おはよう、まおさん。熱を測って』
そう言って、目の前に体温計を差し出した。
体温計まで持ってきてくれたんだ。
本当に、お手数をお掛けします<(_ _)>
測ってみると7度5分。
微妙に熱がある(p_-)
『どこか具合悪いとこある?』
「ん~、ちょっと喉が痛いかも」
『どれどれ?あ~、少し腫れてるねぇ』
予定をキャンセル
後に、微熱は扁桃腺のせいと分かったんだけど、この時は風邪をひいたかもと思った。
『まおさん、残念だけど、今日の予定はキャンセルした方がいいかもね』
「うん、華さんに風邪を移したら大変だもんね」
実はこの日、華さんの入院先の病院に、お見舞いに行く約束をしていた。
華さんは、A病院に入院中にデイルームで知り合い、親しくなった入院友達だ。
私が現在の病院に転院した後、華さんも別の病院に転院していた。
予定では、今日の午後、一樹さんと一緒に、華さんのお見舞いに行くつもりだった。
会って話をするのを楽しみにしていたけれど、LINEで行けなくなってしまった旨と、お詫びの連絡を入れた。
後に、これが大きな後悔となった。
楽しい1日
温泉旅館の朝食は、とても豪華だった^^
時間を掛けて、ゆっくり、少しづつ、いろんな料理を頂いた。
自分でも食欲が回復しているのが分かった。
食後は温泉に浸かり、午前11時にチェックアウト。
急に予定が空いたので、近くの道の駅に寄って、お土産を沢山買い込んだ^^
一樹さんに全ての荷物を持ってもらい、私は手ぶらで店内を徘徊する。
『こんな元気な病人、見たことない』
そう言われるくらい元気になった。
微熱もあるので早目に病院に戻り、晩御飯を一樹さんと一緒に病室でとった。
2日間の外出で、少々疲れてしまった私は、夕食後、すぐにウトウトしてしまったようだ。
気付いたら、一樹さんは帰った後だった。
うわっ!お礼も言えなかった(-_-;)
そう思って、急いでLINEを送った。
「すごく楽しかった!ありがとう」
『退院したら、また連れて行ってあげるよ』
今度行く時は、大浴場にゆっくり浸かりたい^^
この時、昼間送信した、華さん宛のLINEが既読になっていないことに気付いた。
具合が悪いのかもしれない。
そう思った。