プレゼント?いや、お礼?


まおです。

一樹さんに、単刀直入に聞きました。

「どうしてスポーツタオルを貰ったの?」

『車の鍵を拾ってあげたんだよ』
 

車の鍵?
 

一樹さんの話を要約するとこうだ。

某日、スポーツジムの帰り、出入り口の自動ドアの近くに、車の鍵が落ちていたのでフロントに届けた。

駐車場に行くと、バレンタインにゴディバのチョコレートをくれた女性B子さんが、自分の車の前で、バックの中をゴソゴソやっていた。
 

『もしかして車の鍵を探しているのですか?』

そう尋ねると、そうだと言うので、玄関で拾ってフロントに届けたと伝えた。

すると後日、鍵を拾ってくれたお礼だと言って、スポーツタオルを渡されたらしい。
 

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そんな上手い話があるのか?

考え過ぎかもしれないけれど、そんなタイミングの良い話があるのかな?

B子さんとは、時々顔を合わせることは知っていた。

同じ日に、スポーツジムで出会うことは不自然ではない。
 

でも、車の鍵を落とした?

それも、一樹さんがスポーツジムを出る直前に?

でもって、たまたま一樹さんの車の隣に、B子さんが車を停めた?

そんな偶然が重なるかな?
 

「それって計画的じゃないかな?」

『何の為にそんなことするの?』

「一樹さんに気があるとかぁ~」

『まおさんヤキモチ焼きだよねぇ』

そう一笑された。
 

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一樹さんに悪気はない

『お礼だって言われたら、断れないだろう?』

確かにね。

要らないとは言えないよね。
 

一樹さんに悪気はない。

スポーツタオルを貰ったことを、私に隠していたわけじゃないようだし、かと言って、わざわざ報告するようなことでもない。
 

『でもさ、まおさん、どうしてB子さんだって分かったの?

まおさんの勘って鋭いよね?』
 

だってさ、一樹さんが、普段購入しないブランド。

一樹さんの嫌いな “ 柄物 ”

一樹さんが何か購入する時は、必ず私の物もお揃いで購入してくれるのに、私のタオルは無かった。

三拍子揃っちゃったからね。
 

でも決め手はね、以前、スポーツジムでB子さんを見かけた時、今回のスポーツタオルと色違いのタオルを、首に掛けているのを覚えていた。

かなり派手な柄だったので、鮮明に記憶に残っていたんだ。

「見かけた」とは、ちょっと違うな。

どんな女性か気になったので、B子さんと鉢合わせしそうな時間帯を狙って、さりげなく一樹さんを誘ってジムに行った。

B子さんに会ったのは、この時が最初で最後。

はつらつとして、いかにもジム通いをしていそうな活発そうな女性だった。
 

でもさ、一樹さんの前で「色違いのタオルだった」と種明かしする必要もないので「一樹さんのことは、何でも分かるよ」と伝えておいた。
 

そう、将来、隠し事なんかしても、全部お見通しだよ的なニュアンスを込めて伝えた。
 

ただ、一樹さんはピンときて無かったようだ。

恐らく、後ろめたいことが全くないからだろう。
 

しかし、車の鍵をフロントに届けたくらいで、わざわざお礼をする必要があるかなぁ?

何だか釈然としなかった。

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