好みではないスポーツタオル
まおです。
一樹さんの自宅の乾燥機の中にあった、
見覚えの無いスポーツタオル。
スポーツをされる方なら、1本や2本は持っていらっしゃるでしょう。
肩にかけて使う、幅の狭い長めのタオルです。
一目見て、一樹さんが購入したものではないと分かりました。
メーカー&デザインが、普段一樹さんが使わないものだったから。
一樹さんが購入したものではないとすると、誰かから頂いたものになります。
一瞬、お中元かなと思ったのですが、時期的に早すぎます。
それに、お中元なら、1本だけってことは無いでしょう。
私は、乾燥機の中にあった洗濯物と、スポーツタオルを抱えて、リビングに戻りました。
誰からのプレゼント?
すぐに洗濯物を畳もうと思ったのですが、一樹さんが、例のチョコバナナパフェを用意してくれてあったので、先に頂きました。
チョコバナナパフェを完食した後、リビングのソファーに座って、二人で洗濯物を畳みました。
これまでの私なら、スポーツタオルの事は聞かずに終わったでしょう。
でも後から、気になって仕方ないに違いない。
尋ねるなら今しかないと思いました。
私は、そのスポーツタオルを首に引っ掛け、洗濯物を畳み始めました。
一樹さんは気付いていましたが、何も言いません。
そのまま二人で洗濯物を、あっという間に畳み終えてしまいました。
私は、スポーツタオルを首に引っ掛けたまま、洗濯物をクローゼットにしまい、再びリビングに戻りました。
そして一樹さんの隣に座って
「このタオルなんだけどさ・・・」
『気に入ったなら、まおさん使って』
「誰に頂いたの?」
バレンタインの女性再び
一樹さんは、目を真ん丸くして驚いていました。
『誰にって。。。』
「スポーツジムで、バレンタインにゴディバのチョコをくれた女性だよね?」
『え!まおさん、何で分かったの?』
普通に分かるよ。
だから逆に聞いたよ。
「何で、分からないと思ったの?」
『・・・・・』
その後、一樹さんは『まおさん凄いね!何でも分かっちゃうんだね!』を繰り返していました。
一樹さんが、私の顔色一つで、私のことを全て分かってしまうように、私だって、一樹さんのことはある程度分かるようになったよ。
まぁ、そんなことは置いといて、どうしてスポーツタオルを貰ったのか、説明して貰おうじゃないか!