お詫び
まおです。
昨夜、22時~25時までの約3時間、サーバートラブル(DDoS攻撃)により、アクセス障害が発生しておりました。
完全に閲覧できない状態で、皆様ご迷惑をお掛け致しました<(_ _)>
尚、この間に頂きましたコメントが反映されていない可能性がございます。
「私のコメントが反映されてないよぉ~」とおっしゃる方がいらっしゃいましたら、お知らせ下さいませ。
幸せと感じる時間
まおです。
昨日の、お見舞いの続きです。
普段から優しい一樹さん。
昨日はいつも以上に優しかった。
歩く速度を私に合わせてくれたり
さりげなく背中に手を回してくれたり
自分の上着を膝に掛けてくれたり
検査室の扉の開閉までして
検査技師さんを驚かせていた。
缶コーヒーの蓋まで開けてくれるのは嬉しいけど
やり過ぎだよ(^^;)
突発性難聴になって良かったかも・・・なんてね。
耳がまだ聞こえない状態で
まさに崖っぷちなのに
一樹さんが隣に居てくれれば、
それだけで幸せだなと感じてしまう。
二人の間に何があったか
晩御飯は病室で。
デザートに売店で買ってきたカステラを、半分こして食べながら話をしていたら、あっという間に時間が過ぎた。
今夜は、この楽しい雰囲気のまま終わりにしよう。
そう思っていたら、帰り際に、一樹さんが切り出した。
松浦さんの件だけど
医院を辞めてもらったよ。
だからもう心配しないで。
迷惑を掛けたね。
ごめんね。
一樹さんの、この言葉を聞いて、
どう判断すればいいのか悩みました。
私は
辞めてもらった=何かあった
そう解釈しました。
二人の間に『何か』あった。
何もなければ、辞めてもらう必要はないはずだから。
具体的に『何か』は分からないけど。
それとも、何もなかったけれど、私に接触したから辞めてもらったのかな?
合鍵という切り札
はっきり聞かなければ。
でも、勇気がなくて、一樹さんと目が合わないように、うつむきながら聞いた。
ま お「松浦さんと、お付き合いされてたの?」
一樹さん『いや』
ま お「私は何番目だった?」
一樹さん『何番目とかじゃない。まおさんだけだよ。』
ま お「じゃぁ、松浦さんは何であんなことを言ったの?」
一樹さん『まおさんを悲しませるような事はしていないよ。』
一樹さんの返事は、答えになっていませんでした。
なんだか奥歯にものが挟まったような言い方。
でも、問い詰めることも出来ません。
私は、うつむいたまま「今日は来てくれてありがとう。気を付けて帰ってね。」と伝えた。
すると一樹さんは、ゴソゴソとポケットから何か取り出し、テーブルの上に置いた。
一樹さん『まおさんに、自宅の合鍵を渡しておくよ。いつでも好きな時に来てくれて良いよ。僕が仕事中でも、上がってゆっくりしていればいい。』
ま お「そんな大事なもの駄目だよ」
一樹さん『要らなかったら、病院のゴミ箱に捨ててくれていいよ。』
ま お「捨てないよ」
一樹さん『受け取ってくれるの?』
ま お「いや、メルカリで売ってやる!」
一樹さん『それでもいいよ』
いやいや、冗談だって!
いきなり合鍵を渡すと言われたので、嬉しくて照れ隠しでそう言ったんだよ。
メルカリで売るなんて、冗談に決まってるでしょ!?
なのに、一樹さんたら真に受けたようで、そのまま『おやすみ』と言って帰ってしまった(ーー゛)
大急ぎで追いかけようとしたんだけど、スリッパがベットの下に入って出てこない。
ベットの下に頭を突っ込んで、やっとスリッパを引きずり出したけど、もう間に合わない。
仕方ないので、鍵を握りしめ、窓辺に立った。
窓に張り付くようにして、駐車場の一樹さんの姿を探した。
3分ほどして、一樹さんが病院から出てくる姿が見えた。
もう、必死で手を振った。
振り返って。
お願い、こっちを見て!
飛んだり跳ねたり必死だった。
すると、車に乗り込む直前、一樹さんがこっちを見た!
私が手を振ると、一樹さんも大きく振り返してくれた。
表情までは分からなかったけど、しばらくずっと手を振っていてくれた。
合鍵をくれた一樹さんを
信じようと思った。