弁護士さんからの電話


まおです。

翌朝、一樹さんと朝食を済ませ、のんびりしていると、私のスマホが鳴った。

弁護士の平野先生からだった。

「先方から返事があったよ」
 

その内容に、一樹さんは再び激怒した。
 

私は、叔父様との関係修復を諦めた。

叔父様が素直に頭を下げるとは考えていなかったけれど、誠意が無さ過ぎて呆れた。
 

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お金ではない

ひと言でいえば「和解金」を支払って終わりにしたいと言う内容だった。
 

録音レコーダーを買い取る。

私はそう解釈した。
 

A弁護士からの連絡を、平野先生経由で聞いたので、細かなニュアンスは分からなかった。

けれど平野先生の話だと、謝罪と言うより「無かったことにして欲しい」つまり「不問にして欲しい」ということらしかった。
 

臨時の取締役会で、録音レコーダーを再生されたら困るということなのだろう。
 

「私は承服しかねるのですが、平野先生はどう思われますか?」

「僕もね、これじゃぁ、まおさんも納得出来ないだろうと思っているよ」
 

お金で解決しようなどとは、これっぽっちも思っていないので、和解金の額は想像にお任せします。

ただ、録音レコーダーの内容が知れ渡れば、セクハラ・パワハラで取締役では居られなくなる。

それを考えると、桁が一つ足りないのではないかと思うくらいの金額でした。
 

私は「一樹さんと相談してお返事します」

そう言って、一旦電話を切りました。
 

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解決の方法がない

和解金を受け取れば、全て終わる。

でも「受け取るつもりはないの」
 

すると一樹さんは『当然だよ』

そう言ってくれました。
 

ただ、どうすればいいのか?

どうしたら解決と呼べるのか?
 

一樹さんは、叔父様が直接、私に謝罪しなければ解決したことにはならないと言う。

もちろん一樹さんの言う通りなのだけれど、それは非常に難しいだろう。
 

『まおさんは、どうしてもらいたい?』

「ん~、分からない」

それが正直な気持ちだ。
 

例え、謝って貰ったところで、どうせ口先だけだろうし。

それに謝ってもらっても、あれだけの発言が無かったことになるわけではない。

そう思うと、全ての和解策は解決にならないと思える。
 

結婚したら、お相手の親族と仲良くしたい。

可愛がってもらいたい。

一樹さんも、そう望んでいた。

そんな夢は、もう叶わないと思うと寂しい。

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