恐るべし録音レコーダー
まおです。
私は、相談室のテーブルの上にスマホを置き、再生をタップしました。
テーブルを挟んで、私とA弁護士は、録音レコーダーから聞こえる声に耳を澄ませます。
相談室の外に漏れないように、少し小さなボリュームで。
A弁護士が、相談室の会話を無断で録音しているとは思いませんでしたが、でも、念の為、小さな音で再生しました。
ゴソゴソという雑音の後で、叔父様の声が再生されてきました。
「綺麗に録音出来てるねぇ」が、A弁護士の最初の感想でした。
それに対して、私は返事をしませんでした。
何故なら、この後、すぐに叔父様の侮蔑的発言があるので、無駄話などしていたら聞き逃してしまうから。
A弁護士の顔色が変わる
録音レコーダーには、こんな会話が録音されています。
「非常勤役員のお話を突然頂いたので、結婚の準備が間に合わなくて。一樹さんとも相談して、入籍は9月にしたいと思ってい・・・」
「入籍くらい、役所に行けばすぐに済むだろう。結局、やる気がないのか!」
「そうではありません」
「俺の言う通りにしとけ!」
「やらなければならない仕事があるなら、明日からでも・・・」
「この〇〇が!」
「・・・・・?」
叔父様のあまりの勢いと、突然発せられた言葉の意味が分からなくて、この後、私はしばらく無言でした。
そして、一方的に叔父様が当たり散らすように、私に侮蔑的発言を繰り返す声が録音されていました。
途中、チラッとA弁護士の顔を覗くと・・・先程までの穏やかな表情が消え、険しい顔をしたまま固まっていました。
A弁護士は微動だにせず、録音レコーダーから聞こえてくる叔父様の声に、耳を傾けていました。
ひと言も声を発しませんでしたが、A弁護士は明らかに動揺していました。
私は心の中で、ガッツポーズをしました。
証明できた!
一通り録音を聞き終わると、A弁護士は「う~ん」と唸ったまま、腕を組み、目を閉じてしまいました。
私は、何も言わず、A弁護士の出方を待ちました。
その間、1分か2分か。
A弁護士の第一声は「僕が聞いていた話と、随分違うなぁ」でした。
「私は何と言われていたのでしょう?」
「いやいや、それはねぇ。。。」
言葉を濁してしまったA弁護士。
「これは相当酷いね」
そう言いながら、平野先生に電話を掛け始めました。
さぁ、どう決着を付ける?
いつも応援しながら読んでます。
疑問に思ったのでコメントしました。
このお話は過去の話ではなく、今起こってる話ですよね?
まだ解決してないのならあまりブログに書かないほうがいいのではないかと思うのですが…。訴えるみたいな言葉も出ていますし、いくらフェイク入れても事実であるなら近しい人が見たらばれませんか?
一樹さんには言えないけどって書いてることもあるのでこのブログの存在は知らないんですよね?
色々あったのを毎日ブログに上げてるのを知ったらかなり不信感がわくと思います。
余計なお世話だとおもいますが本当の話なら心配になってコメントしました…。
よかったですね!
叔父様がこれはでっちあげだとか変なこと言い出さないことを祈ります。
でもそんなこと言い出したら一樹さんやお母様にも聞かせちゃえばいいんですよ(^^)
親族の方のほうが声がよくわかるからって。
まおさん、無事に元鞘に収まってよかったです。
とても安心しました。他人事ながら嬉しいです。
これからは、一樹さんとよく相談しながら寄り添っていってください。
で、おじさんの件ですが、落とし所をきちんと考えてくださいね。
長い付き合いになると思われるので、叩き潰すのが必ずしも良いとは限りません。
まおさんに頭が上がらないぐらいに叩きつつ、相手の立場もある程度残しておく必要があります。
その辺の塩梅が難しいと思いますが、一樹さんとじっくり相談してくださいね。