スマホから聞こえる声


まおです。

先程、一樹さんと電話で話しました。

21時を少し回った頃。

その時間なら仕事も終わり、ゆっくりしているかなと思いました。
 

緊張しながらLINEを送りました。

「今から電話しても良い?」
 

5分程待っても返事がなく、駄目かなと諦めているとスマホが鳴りました。

一樹さんからでした。
 

『もしもし・・・』

懐かしい声が聞こえてきました。
 

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会話にならなくて

『元気?』

「うん、元気。一樹さんは」

『元気だよ』

「今、話しても大丈夫?」

『大丈夫だよ』

「・・・・・」

『・・・・・』
 

私は、高鳴る胸の鼓動とは裏腹に、

気持ちが言葉にならない。

一樹さんがどんな気持ちだったかは

想像できない。

お互い、暫く無言だった。
 

仕事なら3秒ルールに引っかかって、

完全なる放送事故。

始末書決定だ。
 

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最後の・・・

無言の状態に耐えられなくて、

最初に口を開いたのは一樹さんだった。

『どうしたの?何も話さないの?』

そんなズバリな言い方をされると困ってしまう。

「何から話せばいいか分からない」

そう言いうと、優しく笑いながら

『順番に話せばいいよ』と。
 

しかし順番が分からない。

いつもなら、お喋りな一樹さんが色々聞き出してくれる。

けれど今夜は完全に聞き役で、何もたずねてこない。

一樹さんと、こんなに会話が途切れたことってなかった。
 

お互いに気まずくて、居心地の悪い時間。

呼吸が止まりそうなくらい苦しかった。
 

耐えられなくて、私から話した。

「合鍵なんだけど・・・」

『うん』

「どうしたら良いのかなって・・・」

『そうか・・・』

「・・・・・」

『・・・・・』

「私の荷物も置きっぱなしで・・・」

『うん』

「・・・・・」

『・・・・・』
 

一樹さんから「合鍵は持っていて」とか

「荷物もそのままでいいよ」とか

そんな答えを期待していました。

でも、一樹さんは何も言わない。

そして二人とも会話にならない。

どうしよう、どうしよう。
 

「それで・・・あの」

『分かったよ。』

「えっ?」

『じゃぁ、まおさん、

 最後のデートをしよう』
 

ショックだった。

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