ひとりぼっちの休日
まおです。
毎週木曜日は、一樹さんとのデートの為に予定を空けていた。
今日は、ひとりぼっちで過ごした。
溜まっていた事務仕事を片付けた後、
気晴らしに車でドライブに出掛けた。
15分程車を走らせ、見晴らしの良い公園の駐車場に車を停めた。
天気は快晴。
風が気持ち良い。
少し離れたところで、恋人同士と思われる
20代のカップルが肩を寄せ合っていた。
自動販売機で冷たい紅茶を買った。
その紅茶の隣に、一樹さんがよく飲んでいたお茶があった。
一樹さんは、甘いジュース類は飲まない。
自動販売機では、お茶かミネラルウォーターを買っていた。
今、隣に一樹さんが居たら
『僕はお茶にしようかな?』
そう言うに違いないと思った。
『まおさんは、何にする?』
そんな優しい声が聞こえた気がした。
空想の中でデートした。
合鍵をどうしようか?
車の中で、物思いにふけっていた。
スマホを取り出そうとバックをゴソゴソしていると、一樹さんの自宅の合鍵があった。
最近のトラブルで、すっかり忘れていた。
合鍵を返していなかったのだ。
きっと、一番最初に返さなくてはいけない物なのだろう。
私の持っている合鍵では、歯科医院には出入りできない。
恐らく一樹さんも、私がこの鍵を使って、何かするなどとは思っていないだろう。
だから『返して欲しい』とは言ってこない。
しかし、いつまでも持っていていい物ではない。
早く返さなくては。。。
ふと思った。
電話をする口実が出来た。
鍵を返すからと、会いに行く口実にもなる。
でも、宅急便で送ればいいと言われたら?
それで終わりになっちゃうのかな?
一樹さんの自宅には、私の荷物が沢山ある。
荷物も取りに行かなくてはならない。
そう考えると、もう一度、一樹さんに会えるんじゃないかな?
淡い期待を抱いてしまう。
終わりにする勇気がない
合鍵を貰ったあの日の事が、昨日のことのように思い出される。
交際を始めて1ヶ月程経った頃。
他の女性とも、お付き合いされてるのかな?
そんな不安があった。
そんな中で、おもむろに合鍵を置いていった一樹さん。
一樹さんの帰った後、病室で嬉しくって、ずっと鍵を握りしめていた。
眠る時も、枕の下に入れて眠った。
自分が一樹さんの特別な存在になれた気がした。
でも、今、その合鍵を返さなくてはならなくなった。
特別な存在から、他人になるの?
そして将来、この合鍵は、別の女性の手の中にあるのかな?
考え始めると、切ないことばかりだ。
もしかしたら、今日、一樹さんが連絡をくれるんじゃないか?
1日中、スマホを手放さなかった。
でも、スマホは鳴らなかった。
一樹さんの、声が聞きたい。
一樹さんに、今すぐ会いたい。
blogを読んでて切ない気持ちになります。
一樹さんに、本当の今の気持ちを話してほしいです。
一樹さんに受け止めてもらいたい気持ちと、また迷惑を掛けてしまうのではないかという気持ちが交差します。
勇気出して欲しいです。
やらずの後悔よりやっての後悔の方が、傷は浅いんです。
叔父さんの事、ご両親の事、ご自身が一度下した決断の事、なかなか踏み出せないお気持ち重々分かります。
ですが、あなたが一緒に生きていきたい人は一樹さんではないのですか?
この人以上の人はもう現れないと思われるのであれば、もう一度お二人きりで会って気持ちを確かめ合ってもいいのではないですか?
大変な思いをされて辛かったとは思いますが一樹さんも同じだと思いますので
また元の関係に戻れることを願います。