それは突然届いた


まおです。

一樹さんとお義母様が謝罪に来てくれた翌日の事でした。

部屋で仕事をしていると、母が一通の手紙を持ってきました。

「弁護士さんから手紙が届いたわよ」
 

いつもお世話になっている、平野先生の事務所からだと思いました。

しかし手渡された封筒には、見覚えのない弁護士事務所の名前が入っていました。

その弁護士事務所の住所を見て、嫌な予感がしました。
 

私は、素手で封筒を千切るように破り、急いで目を通しました。
 

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手紙の内容

手紙は、叔父様の代理人弁護士さんからでした。

仮に、A弁護士とします。

最初に驚いたのは、A弁護士は「叔父様個人の代理人」ではなく「一樹家の企業の役員としての叔父様の代理人」となっていました。

確かA弁護士は、一樹家の企業の顧問弁護士さんだったと思います。
 

内容は、私が役員の仕事を放棄し、尚且つ、叔父様の名誉を棄損したというような事が書かれていました。
 

なるほど。

叔父様との話し合いの席を中座したから「放棄」か。

叔父様に侮辱されたことを、お義母様や一樹さんに言いつけたから「名誉棄損」か。

それって、名誉棄損になるの?

法律の事は難しくて分からない。

でも本当の事を言っただけだよ。
 

どうやら、あくまでも私が「デタラメを言いふらしてる」ってストーリーらしい。
 

早い話が、私に謝れって内容だ。

ここまでするかね?
 

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相手にしないこと

初めは、放っておこうと思いました。

もう婚約も解消してしまったし、

全ては終わったこと。
 

でも母が、叔父様が個人名ではなく、会社の役員名で顧問弁護士さん経由で手紙を送って来たことを心配していました。

そこで、念の為、いつもお世話になっている平野先生に相談することにしました。
 

一樹さんやお義母様は、

この事をご存知だろうか?

連絡をしようか迷いました。

一樹さんに、電話を掛ける口実が出来た!

一樹さんの声を聞けるかと思うと、

ちょっっぴり嬉しかった。
 

でも、結局、連絡はしなかった。

一樹さんを巻き添えにしてはいけないと思ったから。

一樹さんは、もう婚約者でも何でもない。

助けて貰おうなんて、期待してはいけない。

これからは、自分ひとりで、何でも解決していかなくちゃならない。
 

一樹さんと私は、既に、赤の他人。

私がそうしてしまったんだ。

なんてことをしてしまったんだろう。

あんなに幸せだったのに。

まだ、こんなに好きなのに。

時間を巻き戻せたらいいのに。。。

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