婚約破棄はしたけれど


まおです。

婚約を破棄して1週間。

しかしそれで「はい、終わり」という訳にはいかない。
 

一樹さんとお義母様が、謝罪今後の件について、話し合いをしたいとお見えになった。
 

先週の木曜日に「今すぐ謝罪に伺いたい」とおっしゃって下さったお義母様。

それを私の母が丁重にお断りすると「日曜日はどうか?」と言って下さったらしい。

しかし、日曜日は私が仕事で同席できないのでお断わりし、結局、今日来て下さった。
 

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一樹さんに会いたくて

この一週間、我が家では婚約を解消した件について、誰も、ひと言も話さなかった。

何事も無かったかのように、時間だけが過ぎた。
 

私は、何も考えないようにしていた。

仕事が忙しかったことで、気も紛れた。
 

婚約を解消したにも関わらず、一樹さんの事は大好きで。

今日も、一樹さんが来てくれるのを心待ちにしていた。

自分から婚約解消を申し出たにも関わらず、いまだに「大好き」なんて言うのは可笑しい?
 

一樹さんの事が嫌いになって、婚約を解消したわけじゃない。

一樹家の長男の嫁としてやっていく自信がなくなったのだ。

叔父様の気に入る女性で、一樹家の会社を担っていける才女で、後継ぎを産める健康な女性が、一樹さんのお嫁さんに相応しいと思った。

私は、ひとつとして当てはまらない。
 

物凄くカッコ良く言えば、身を引いた。

でも正直に言うと、私には荷が重かった。

安易に役員の仕事を引き受けたわけではない。

私なりに覚悟を決めていた。

でもいきなり、あんな言葉を投げつけられ、一気に気持ちが沈んでしまったのだ。
 

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婚約破棄をした後悔

一樹さんとお義母様は

10時少し前にお見えになった。

母が玄関まで出迎え、

私と父は客間で迎えた。
 

1週間ぶりに会った一樹さんは、

驚くほどやつれていた。
 

この一週間、一樹さんが

どんな気持ちで過ごしていのたか?

そう思うと、申し訳なくて涙が込み上げた。
 

あんなに私の事を大切にしてくれたのに

病気の事も、子供を産まないことも

結婚後も仕事を続けたいことも

全部、受け止めてくれたのに
 

いつも私の味方でいてくれて

沢山の愛情と優しさで接してくれたのに
 

『ラジオから聞こえてくる

まおさんの優しい声が好き』
 

『何度でもプロポーズするよ』

『隣りに居てくれるだけでいい』
 

『まおさんの焼いてくれる卵焼きは

不格好だけど世界で一番美味しい』
 

そう言いながら、優しい笑顔を見せてくれた一樹さん。

でも、今日の一樹さんは、別人に思えた。
 

私は、なんて早まったことをしてしまったのだろう。

どうして踏ん張れなかったのだろう。

大好きな一樹さんの為に、

何故、我慢できなかったのだろう。
 

後悔しかない。

ただただ後悔しかない。

後悔と言う言葉以外、思い浮かばない。

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