婚約指輪を外す


まおです。

朝5時、辺りは明るくなっていました。

明らかに体調が悪くて動けない。

でも、そんなこと言ってられない。

一樹さんが来る前に準備をしなくては。
 

むくんだ指から、

婚約指輪はなかなか外れない。

どうにか外して箱へ納める。
 

客間に飾ってあった結納の品。

丁寧にまとめて、手提げ袋に収めた。

結納金も封を開けずに置いてあったので

そのままお返しすることが出来る。
 

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両親の驚き

両親が起きて来た時には、

客間に飾ってあった結納の品は

綺麗さっぱり片付けた後だった。
 

それを見た両親の落胆ぶりに心が痛む。

「自分のしている事が分かっているのか?」

父が、ひと言そう言った。
 

父は仕事に出掛けて行き、

母と私で一樹さんを待った。
 

一樹さんが到着したのは10時少し前だった。
 

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頭を下げる母

一樹さんに客間に上がって貰った。

母が頭を下げた。

「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」
 

一樹さんが到着してから、

私は一言も言葉を発せず。

母が、ただただ頭を下げていた。
 

そのうち部屋の隅にまとめられていた

結納の品に気付いた一樹さん。
 

「娘が、お返ししたいと言っている」
 

一樹さんの顔色が変わったのが分かった。
 

しばらく3人とも黙り込んでしまった。

その沈黙を破ったのは一樹さんだった。

『まおさんと、二人きりでお話させて貰えませんか?』
 

そう言われて、母が席を外した。

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