親不孝?
まおです。
母が泣くのが辛いのです。
婦人科の診察結果を伝えた時は
「もう面倒くさいから、早く手術してもらえば?」
そんなふうに言いながら、忙しそうに事務所に戻って行った。
「面倒くさいから」って・・・(; ・`д・´)
オイオイ、随分な塩対応じゃないか。
そう思ったけれど、深刻そうな顔をされるよりいいか。。。
私は、一樹さんの前で、既に大泣きしてきた後だったから、母にも報告を済ませスッキリした。
命を取られるわけじゃない。
なるようになるし、なるようにしかならない!
そう前向き(開き直り?)に考えられるようになっていた。
リビングで母が泣く
一樹家の企業の役員になることを承諾した日曜日。
帰って両親に報告した。
「まおが決めたことだから。しっかりやりなさい」
そう言われた。
両親と私。
ほんの1分にも満たない家族会議だった。
その後、私は翌日の仕事の準備で、2階のリビングで資料をまとめていた。
1~2時間程してから、1階のリビングから両親の話し声が聞こえた。
私の自宅は、1階と2階のリビングが吹き抜けで繋がっている。
私が2階のリビングに居ることを知らない両親は、私が聞いているとも知らずに話をしたのだろう。
おもむろに母がすすり泣く声が聞こえた。
何?どうした?
かすかに父の声が聞こえる。
「お前(母)が泣いたってしょうがないじゃないか。
命にかかわる病気じゃない。
一樹君も理解してくれてる。
まおが一樹君の為に、役員を引き受けたんだ。
好きにさせてやれ」
母は、私にはそんな様子は全く見せなかったけれど、ショックを受けていたらしい。
「A総合病院で診察を受けるのは、たぶんこれが最後」
そう伝えてあったので、まさか状態が悪くなっているなんて、微塵も思っていなかったと思う。
それに加えて、一樹家の企業の役員の仕事も引き受けてしまった。
母は「苦労するのが分かっていて、嫁に出すのは辛い」と泣いていた。
「仕方ないじゃないか。好きで結婚したいって言うんだから」と父。
結婚まであと〇〇〇日
お仲人さんも見つかり、今後は、結納・結婚式までのスケジュールがあっという間に決まっていくと思う。
何だか、とても緊張してきた。
結婚式場も予約しなければならない。
もしかしたら、結婚前に手術かも。
そうなるとスケジュールの調整がしにくい。
でも、入籍は一樹さんの提案通り、出会って1年の記念日にする予定。
ここに来て、母の泣く姿を見てちょっと心が揺らぐけれど、結婚式の日に笑顔になって貰えるようにしたい。
皆に祝福されて、結婚式の日を迎えたい。